インドヒマラヤNamlung La峠

2011-05-11

n_海外

Date : 2011/05/02-03
Member : あ~り
5/2 レー - ジンチェン -ルンバク村
5/3 ルンバク村 - Namlung La峠 -ストック



インドヒマラヤ(Namlung La)(4810m)別名ストックラーは8年前単独でアタックしたが、4000m付近で道に迷った挙句、ひどい高度障害に合い撤退を余儀なくされた。激しい頭痛と吐き気にみまわれ、しまいには鼻血をプシュ~と吹き出した。その時の心境は、Gパン刑事殉職シーンの『何じゃこりゃ~』で、その後、ほどなくぶっ倒れる。数々の海外登山・トレッキングの中で、唯一のど敗退がこの山。今回ようやく打倒を果たすチャンスが巡ってきた。



拠点になるラダックのレーはインド最北部に位置し、首都デリーから飛行機で1時間ほど。
標高3500mある高地で、付近にチベット仏教系のコンパ(飲み会でなくお寺のこと)が数多く点在している。このコンパ巡りをするのが、ここの観光のメイン。大体1人旅の日本人たちが (無理やり意気投合して、34人グループを作ってタクシーをチャーターするスタイルである。私も例にならい、イ日本人グループを結成して、高度順応を兼ねてコンパ巡りに繰り出した。

レーの街

ザンスカール川とインダス川の分岐

写真タイム

                  上部にあるのがコンパ

                                            コンパ

コンバ内部


                   コンパ内の壁画

仏像


出発前夜に、街に夜食に繰り出すと、旅行代理店の中で、なんと頂山の会会員の、(ぼ)まりさんに遭遇した! 『有川さん~』 と声を掛けられ、最初誰だかさっぱりかわからず、3秒後に、『村....田さんですか?』 と言ってしまう始末。まりさんは、普通に観光で来ていて、早速他の日本人達と、よろしくコンパ巡りの段取りを決めているところだった。
しかし、残念である。もしここにまりさんが来ることを把握していたら、間違いなく私の山行企画に引きずりこんで、8年前味わった素晴らしい経験をしてもらったのに...。

11時にレーを出発。4駆の送迎車でダート道を行き、1時間30分ほどで登山口の標高3700mのジンチェンに到着。今日はそこから3時間かけて標高4000mのルンバク村まで行く。
ガイドはこのエリアを知り尽くしていると聞いて、安心感があった。実物は普通の若い兄ちゃんで、小さなナップサック1つのかなりの軽装。水筒というものを持っていないらしく、水分補給をしている姿を見ることはなかった。一方の私は、なぜか10キロ位の荷物。

                     
                   ジンチェンを出発  
                       
                  お茶をいただいた
                  
                    ヤク


                    ルンバク村手前


                  


宿泊場所は、ホームスティ(民泊)ということで、どうせ小汚い部屋かと思ったら、屋上の広々した1室をあてがわれた。これがかなり大当たりで、適度に快適で窓から景色は素晴らしかった。


                  ルンバク村


                 ルンバク村周辺

                    快適だったお部屋


                  お茶タイム


                  晩ごはん


                 おばちゃん

730分に出発。耕地の横の平坦の道を歩く。とにかく日差しが鋭くて、カラッカラに乾燥。日本の夏山みたいなものだった。2時間ほど歩いていよいよ急登にさしかかる。手前の尾根を行くのかと思ったら、違うらしい。まさか左側の急峻なガレ場かと思ったが、手前の尾根をまわりこんで行ったところに山頂までの急登のルートがあった。ややガレ場だが、さほどの危険要素はなく、ただ登りつづけるだけ。4500mを超えたあたりで、息が厳しくなってきた。この辺になると高所登山らしく体が重くなってくる。遅くなりだした私を見て、ガイドの兄ちゃんが荷物を持つと言ってきたが、お断りした。軽装で5000m級を登ったことがあるが、少々の荷物があるだけで結構厳しいと実感した。出発から4時間30分後に4800mの峠に到着。とりあえずは、ミッションを遂行した充実感に浸った。

                    峠に向けて出発



                   急登取り付き手前

手前の急登

                                                   山頂

                       山頂からの展望


                        今から下山


                        下山中


海外登山は日本と比べたら完全アウェイで厳しい。現地に行くだけで結構疲れてくるし、気候、食事はもちろん違うし、日本で登山に臨む時の70%以下のコンデション。ちなみに8年前は歩き出しから調子がかなり悪かった記憶がある。しかしそれ以上に充実感は物凄い。どの国の登山でもその国のオリジナルの山岳の景色があって、その国の文化とかを観光以上に知ることができる。
皆さんも、ぜひ行っていただくことをお勧めします。(それなりにお金と時間が必要ですが...)

                    コンパ巡りをした日本人グループ


                      峠から見たレー


                  インドカレーも2回食べたら飽きる

最後に乗ったリクシャー

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