源次郎沢・流ノ沢

2012-05-28

06_沢登り g_丹沢

Date : 2012/05/27
Member : のり、組長
Timeline: 入渓点0930~1013「F4」~1034二俣~1149「F9」CS~1329源次郎尾根~1509流ノ沢下降開始~1650戸沢駐車場


本物の沢ヤへの道!!!第2弾として、表丹沢の水無川支流、人気の源次郎沢を遡行し、流ノ沢を下降してきました。今シーズン沢初ののりさんが道連れになってくれました。

前日の湯河原クライミングの成果が上々であったため、今日もすこぶるゴキゲン。道中の246から見える富士山も気分を盛り上げてくれます。
勘七に引き続き、今回も表丹沢。2週にわたって大倉尾根を左右から攻めます。
大倉バスて停でのりさんと合流し、2ケツして戸川林道の悪路を戸沢まで進みます。自分のバイクは、こんなダートコースを走るようなヤツではない上に2ケツなわけだから、かなり神経を使ってゆっくり走りました。入渓前にバイクごと転落とか、シャレになりません。のりさん、窮屈なアプローチお疲れさまでした。林道は、でこぼこや水たまりの多い林道なのでセダンタイプではちょっとこすりそうですね。林道途中に新芽ノ沢橋があり、橋の下から新芽ノ沢に入渓できそうです。薄暗い最初の滝には1パーティーがすでに取り付いているのが見えました。近いうち、こちらも遡行しようと思います。

さてさて、フラフラと砂利道を登りきってようやく戸沢駐車場に到着。駐車場は比較的広く、開放的なスペースになっていて、キャンパーがビール飲んでバーベキューして騒いでます。あれはあれで楽しそ。

天気は最高。気温も高くなりそうです。
のんびりと沢支度を済ませ、出発。すぐ近くで沢支度をしていた5人組も源次郎沢に入渓するとのこと(東京の山岳会で北稜会??って言ってたかな・・。忘れた)。結局、この日は我々も含めて5パーティー20名ほどが入渓しているようでした。さすが人気ルート。
本谷と源次郎沢の分岐のところで階段を上がり、本谷側にちょっと入ったところに「源次郎沢入口」の看板。丁寧。最初にある堰堤を越えるところまで書策新道を登り、沢に下りた方がよったのですが、堰堤の下から入渓してしまいました。まあ難なく巻けますが。

源次郎沢は明るい渓相で開放的で気持ちがいい沢です。太陽光が新緑を透かし、鮮やかな緑がとてもきれいです。緑は人の心を癒すということが、もうこの景色を見れば疑いのない事実だとはっきりわかります。
ふと立ち止まり、辺りを見渡せば、山の懐深くに囲まれているのが実感でき、母なる山にそのまま抱きつき寝てしまいたいような抱擁感に包まれてきます。

まあそんなことはどーでもいいとして、早速、滝。F1です。勘七同様、「F1」の看板があります。

右岸からトコトコ歩いて登れます。
その後、小滝が次々現れます。F2、F3、F4、と、どれも同じような簡単で楽しい滝です。
F2
F3

どの滝に番号を振ろうがどーでもいいですが、この連瀑帯でトポと現地の看板のF番号がずれているようです。渓相が明るく開けた後の10mの綺麗な滝は現地番号でF5、トポではF4です。以下は、トポの番号で書きます。

そして、F4。2条に落ちる綺麗な滝です。右岸の階段状を登ります。ここで先行パーティーに追いつきました。ロープを出しているのでしばらく滝を眺めながら待ちます。滝を見つめるのり姉さんがやけにセクシーでした♡♡♡

階段状の岩は特に難しいところはなく、ロープは出しません。中間に残置ハーケンとペツルが打ってありました。のりさんは、沢は久しぶりなので一応お助けスリングを垂らしました。

F4を越えると、すぐに850付近の二俣。右俣にはF5が見えています。
またしても先行パーティーがすでに取り付いていて、1パーティーが待機中。お先どーぞ、ってことだったので、先に登らせてもらいます。
右岸を登ります。垂壁に近く、一応ロープを出します。多少脆い部分もありますが、ホールド・スタンスともに豊富で特に難しいところはありません。残置のハーケン、スリングもあります。ビレイ点には丈夫そうなペツルが打ってありました。
のりさんも「ダメかも~。」とかいいながら何とか登っていました。

F5を越え、しばし歩くと水が涸れます。沢を下降しないならこのポイントで登山靴に履き替えてもいいかもしれません。涸滝はフェルトより登山靴の方がフリクションいいですし。貧乏人の視点からは、張り替えがバカ高いフェルトはもったいないし。

ここらへんからの滝は、これが滝!?っていうくらいのちょっとした段差程度。一応、目印として使いやすいようにしているのか、滝番号が付いています。

F8はチムニー上で岩に挟まれるように登ります。難しくはありません。岩の間にかわいいお花が・・。ふと、心が和み、うっとり見惚れてしまった自分に、こりゃいかん!とすぐに喝を入れ、オリャっと登り切りました。かわいいお花を愛でるような分際じゃありません。


そして、最後のお楽しみのF9です。
またまた大人数のパーティーが取り付いています。右壁からいかれたらどうですか?と言われたので、空いている右壁から登ることにしました。
左壁
右壁
左壁は残置スリングがたくさんぶら下がっており、スリングを掴んでいけば問題なさそうです。登っている人たちも掴みまくっていました。ただ、岩が脆く落石多発。結構苦戦されているようでした。
さて、我々は、右壁。こちらは岩はしっかりしています。左壁よりは少ないですが、途中にハーケン、リングボルト、スリングもあります。傾斜は多少ありますが、探せばガバばかりでそれほど難しいところはありません。自分はCSの下からハングしたCSを乗り越えるように突破しましたが、わざわざそんな悪いところ登ることもなく、ハーケン沿いに綺麗に左上すれば簡単です。
抜けた上の終了点はかなり貧弱。錆びて腐ったハーケン2枚とリングボルト1枚です。さすがに不安を感じたので、さらにロープをのばして先にある木にロープを固定してビレイ点を作りました。ちなみに、左壁のビレイ点には新しいリングボルトが打ってありました。

さらに、まだまだクライミングが本調子ではないのりさんの為にお助けスリングを2,3メートルほどのばしてフィックスしました。それでも少々苦戦されているご様子。顔が結構マジです。時間をかけて、どーにかこーにか突破できました。
F9は全くの初心者がいる場合は、ちょっとシンドイかもしれません。

F9の後は、ガレた沢をどんどん詰めていき、次第に低い笹やぶが出てくると辺りが開けて開放的な空間になります。後ろを振り返れば、秦野市の町並みや相模湾、真鶴半島が見渡せます。うっすらある踏み跡をたどっていくと、右手に岩場が現れ、そして源次郎尾根に乗ることができました。笹原に大の字に寝転んで、大きく深呼吸すると、つい「気持ちー」と叫んでしまいました。あたりには、おひさまに輝く紫色の山ツツジが綺麗に咲いています。

大倉尾根に戻ると、そりゃもうハイカーでいっぱいです。僅かばかりしか離れていない沢や尾根にはあれだけの平穏と癒しがあったのに・・。
大倉尾根の階段を下りていると、階段ばっかりでやっぱひどい道だなーとつくづく思いました。とりわけ今日の尾根道は暑くてしんどそう。
アラフォーは中高年か?というかなりきわどいトークで盛り上がりながらサクサクと堀山の家まで下山します。

一服してから、流ノ沢に向かいます。登山道が右に曲がったところから左の方に下りてみますが、沢床に下りる最後のガレがかなり悪く、落石も多発。ボロボロと土や岩と一緒に下まで落っこちそうになりながらも這這の体で何とか大倉尾根付近まで引き返しました。
どうやら降りるところが少し上過ぎたようです。もう少しトラバースしていくと、うっすらと踏み跡が続いており、それを忠実に辿っていくと、簡単に沢床に下りられました。下りたところは小屋の取水場になっているようでした。
流ノ沢は遡行価値が低い沢といわれているようですが、まさにその通りという感じでした。総じて日差し少なく薄暗い雰囲気が続き、滝も小規模で面白みに欠けます。下降はロープなしで行けないこともないですが、一応安全のために2か所で懸垂しました。最下部のF1?(2段約12m)は懸垂で下りた方が無難だと思います。登る場合も中央水流沿いが登れそうですが、ランナーは取れなさそうです。

堰堤が見えてくると、すぐに戸沢のキャンパーの声が聞こえてきます。


沢装備を解いていると、のりさんの靴下にヒルさんがいました。家に帰って装備を片づけていたらヒルさんが2匹出てきました。2週連続、お土産はヒルさんでした。

源次郎沢は、戸沢まで車で入ってしまえば入渓点はすぐだし、滝はすべて楽しく登れ、ツメも楽なので気持ちよく楽しめる沢だと思いました。人気ルートといわれるいだけの事はあります。

のりさん、お付き合いありがとうございました。
アラフォーは中高年だとしてものりさんは中高年じゃないと思います。はい。
とりあえず、謝っておきます。すいませんでした。
また沢宜しくお願いします。

(組長)

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