Date : 2022/5/2
Member : U16、よっしー
Timeline : 0800馬越峠駐車場(天狗山登山口)-0850分岐-0915取付き-1545天狗山頂上-1630馬越峠
Author : よっしー



ゴールデンウィークの日帰りマルチ第2弾、天狗山ダイレクトへ行ってきた。
※第1弾はこちら(乾徳山旗立岩)

天狗ダイレクトは我らが師匠、山岳ガイドの佐藤勇介氏らが開拓したルートだ。9Pと長く、アルパインチックなクライミングが楽しめる好ルートのようだ。

ロクスノ89号(2020年秋)にトポが掲載されている

この日は、いつものメンバーのよしみが仕事のため不参加。U16と僕のタッグで臨むこととなった。

馬越峠の駐車場には我々含め4台ほど。1台だけガイドさんらしき大きなワゴン車が停めてある。同じく天狗山ダイレクトを登るパーティなのだろう。

いざ出発

そういえば、ここ川上村は久しぶりだ。昨年は小川山に行けなかったので、約2年ぶりのレタス王国訪問である。今年は小川山でもクライミングして、夜は焚き火で至福の時を過ごしたいものだ。

30分ほど歩くと、踏み跡分岐の目印となるトラロープが張ってある。ここを跨いで下っていくと、取り付きまで辿り着く。
トラロープが目印

ご丁寧にピンクテープが至るところにあり、迷うことはなさそう。


しばらく下ると、駐車場に停まっていたワゴン車の主らしきご夫婦?に遭遇した。どうやら取付きがわからず、なぜか3回も懸垂下降してきたらしい。どこを下ればそんなことになるのかとツッコミたくなったが、なんだか賑やかな雰囲気の2人に和んだ。

そんな僕らも明確な取付きが分からず、GPSで位置を確認。少々奥まで行き過ぎてる感もあったが、傾斜の緩い適当なところでロープを結ぶことにした。
ロープを結ぶ

最初は僕がリードで、ほぼ歩きのようなところを登っていき、とりあえずピッチを切る。

少し先に本来の取付きと思しき岩が見えたので、そっちまで2人で歩いていった。
その岩は1P目で5.3のはずだが、そのわりに壁の傾斜が立ってるなぁと感じた。がしかし、U16がリードしたそこは、既に2P目(5.5)だったらしい。

2P目をリードするU16。カムも使いながら登る

3P目を過ぎたあたりで、後続のご夫婦?パーティの方が速そうだったので、先を譲った。
ビレイポイントで女性が、(男性の)足が邪魔だのなんだのとズケズケ文句を言ってるあたり、それなりに長い間連れ添ってる間柄のご夫婦なのだろうな、と想像できた。

途中、尾根歩きも挟んで5P目まで辿り着いた。ちょっと迷ったが、ワイドクラックの右側に古いハーケンが打ってあるのを発見。やや悪いものの、U16がスーパームーブ?で切り抜ける。
5P目

その後ちょっと滑りやすい6P目を越え、再び尾根歩きの後はハイライトとなる三段岩壁に到着した。仰々しい名にふさわしい、迫力のある岩壁だ。
三段岩壁

U16にビレイしてもらった

核心7P目(5.7)の下部は、岩がちょっと脆くて怖い。しかしホールドは比較的わかりやすいので、慎重に登っていけば問題ない。太い松の木でピッチを切り、ビレイする。

フォローで登るU16

視界が開けて気持ち良い

次の8P目(5.6)はスラブ気味の壁で、グレードは1つ下がるがむしろこっちの方が難しいか?U16がリードでがむしゃらに登っていった。

山頂近くまで来ると遮るものがなく、風がとても冷たい。ビレイ中、一瞬雪まで降ってきて萎えてきた。。
凍えながら登るわたし

ここを越えればほぼ終了。天狗山の頂上まで歩いていき、それぞれ証拠写真を撮り合った。




下山はさくっと行けて、アプローチ良好。登ったダイレクトルートを眺める。
遠目から見た天狗山ダイレクト

無事下山

難易度的にはそこまで高くないので、気軽に挑戦できる(といっても脆くて怖い箇所もあるが)、良いアルパインルートだと感じた。ピッチ数も多く、ロープワークの場数を踏む練習にもなる。また再登したいと思えるルートであった。

下山後は、川上村のこじゃれたレストラン「樹木里」でミックスフライ定食を食べて帰りましたとさ。


おわり

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