Member : パイセン、ハヤト、うの、もちもち
Timeline : 9:50入渓〜13:10脱渓
Author : もちもち
Timeline : 9:50入渓〜13:10脱渓
Author : もちもち
「今日どこ行くの?」
「沢。」
「え、もう10月だよ?」
妻に毎度恒例の山行計画のプレゼンをし、冷ややかな視線を受けながらの出発。
調布駅に7時前に集合、乗合い目的地へ向かう。
道中八王子-高尾付近で強い雨に見舞われるものの、大月で高速を下り国道139号線を北上する頃には路面はすっかり乾いており時折指す日差しが夏の残り香を感じさせる。
入渓点近くの深城ダム駐車場でハヤトと落ち合い、車を下山口に配置していざ入渓。
来た道を戻り、鉄骨足場で組まれた深入沢の入渓点を越えコンクリート擁壁裏の作業道を少し進み急傾斜の緩い地面を植生や岩を頼りにじわじわとトラバースして入渓した。
今思えば入渓が核心だった。全員無事に入渓できたけど、こけたり滑ったりしてたら結構痛かったに違いない。
釜入沢深入沢ともに葛野川の支流であるため、深入沢の階段を下り、深入沢・葛野川を下り、釜入沢へ入る。または橋からの懸垂下降で入渓する事を検討しても良いと思う。ちなみに帰宅してから知ったのだが作業道からコンクリ擁壁上の小ピークを越えると比較的入渓しやすいポイントがあったらしい。
広大なネットの海から探し出した藤沢山の会の作成の遡行図は親切なことに25000分の1地形図上に記載されており非常に明瞭であり重宝した。
https://fujisawa-yamanokai.com/php/grview.php?recid=20180714kamairizawa
沢の本を眺める度に思うが一般的に使用されているひょろひょろとした線が連なる遡行図と国土地理院地形図とを見比べた時にいまいちどこに何がというイメージつかないのは私だけだろうか。得難い情報なのだから、地形図に則る形で情報共有されるだけで事故とか減らせる気がする。多分。
https://fujisawa-yamanokai.com/php/grview.php?recid=20180714kamairizawa
沢の本を眺める度に思うが一般的に使用されているひょろひょろとした線が連なる遡行図と国土地理院地形図とを見比べた時にいまいちどこに何がというイメージつかないのは私だけだろうか。得難い情報なのだから、地形図に則る形で情報共有されるだけで事故とか減らせる気がする。多分。
GPSのログを下に示す。
① 入渓後は東に向かって比較的なだらかな沢歩きが続く、いくつか滝はあるが特別登るのにロープが必要な箇所はない。地形図記載の支流は枯れており、あまり参考にならない。
なお、この行程でハヤトは新しい風呂を手に入れた。
② 南東の枯沢と北東に伸びる二段の滝が方向変換点として特徴的でありここからは北東の方角にひたすら直進した。
③ 標高が上がるにつれ高さのある滝も増えるがどれもガバが多くここでもロープを出すような場面はなかった。
全員初めて来た沢ということもあってか、要所要所で先陣をきってくれたり、最後尾歩いてると思ったらそのうち落石しそうな崩して整備しながら登るパイセンのスタイルは見習いたい。滝登りする姿がめっちゃカッコよく撮れていると盛り上がった。確かに、カッコよ。
標高800mほどの地点で少しなだらかで広い場所があり、そこで休憩をとった。
別に何かがあるわけではないが、こういうところ好きだ。
ここから先は稜線までは斜度強く連瀑帯が続く。また土砂崩れによる崩落箇所やガレも多くなる。
道中沢靴のソール、ラバーとフェルトについての談議に花が咲く。ラバーソール主義のうのによるフェルトDisりがなかなかに面白い。フェルトにかなりの宿怨があるようだ。
④ 1200mほどの地点で滝はなくなり、苔むした岩の隙間から源流が滲み出る絶景を見ることができる。ここから右岸に作業道があるそうだが、今回は源流が滲み出る岩も越えてひたすら薮を漕いて稜線に登った。源流の上はガレており、また、地面も緩いため、落石の注意が必要。(iphoneが水滴により暗証ロックかかったため、ここから下山までは写真が撮れなかった)
⑤ 稜線に上がったあとは松姫峠まで軽車道を降った。走るには実に気持ちよさそうな道だ。脱渓してからは各々の今後の山行予定を話したりしながら下山。
小菅の湯に浸かり、その後、うのの正社員雇用祝賀会を甲府で行い解散。
人の立ち入り跡が少ない荒れた地面、斜度強めの道なき道をただ黙々と行く、こういうのすごい好きで、個人的には大満足。
一級上〜二級下の沢ということだが、登りのテクニックというより、行程そのものの長さもあるんじゃないかと感じた。
ここ一週間で一気に冷え込んだ。沢はもう今年はおしまい。色々コソ練してるので来年は少しステップアップした沢を目指したい。そして山用に適当なカメラ用意しようと心に誓うのであった。