天狗岳

2011-12-21

03_積雪期 i_八ヶ岳

Date : 2011/12/17-18
Member : テトラオドン、まりりん、エリカ、組長(記録)
Timeline : 17日  渋の湯P着(3時頃)仮眠~渋の湯P発(0650)~黒百合ヒュッテ(0910)テント設営   (1050)~中山峠~東天狗岳頂上(1211)~西天狗岳頂上(1249)~黒百合ヒュッテ(1420)
18日   黒百合ヒュッテ(8時過ぎ)~中山峠~中山頂上~高見石小屋(0950)~渋の湯♨

気持ちのいいスノーハイキングを楽しむために北八の天狗岳に行ってきました。


16日夜、武蔵境駅に集合。夜の中央道をすっ飛ばし(安全運転で)、渋の湯Pに深夜3時頃到着。県道191は、渋辰野館を過ぎたあたりから凍結気味で、渋の湯手前500mくらいは完全に雪道。途中でチェーンをつけました。
渋の湯Pで仮眠。自分とテトラオドンさんは、耐寒訓練と称したやせ我慢のため、車の脇でテントを張って寝る予定でしたが、テントポールを忘れたことに気づき、駐車場でビバークスタイルは嫌なので、しょうがなく女性陣と4人で仲良く車の中でお寝んね。よく寝れました。

まだ、暗いうちに起床して、準備開始。わざわざ暗いうちに出ることもないので、明るくなり始めた6時50分頃に出発しました。ちなみに、渋の湯周辺は積雪10cmあるかないかぐらい。渋の湯のトイレは、暖房がきいてて快適。駐車スペースは20台ほどですかね。10台ほど駐車してました。

黒百合ヒュッテまでは、シラビソやコメツガの木が生い茂る気持ちのいい樹林帯。綺麗にパウダースノーがまぶしてある天然クリススマスツリーでいっぱいの中を歩いていきます。そころにサンタのおっさんがいるんじゃないかって感じのいい雰囲気です。気温は-7℃くらいです。風がなければ歩くのにちょうどいい温度です。
ハイク中の話題は、もちろんエリカさんとすぐりんの結婚の話。そりゃ2011年最後のサプライズなので、しばらくは頂のメインのトークテーマにならざるを得ないでしょう。山岳会って、やっぱりこういうことがあるんですね。同じ山好きっすからね。
途中、自分は岩で滑って派手に転びましたが、「転んだらおきなはれ」っていう本田宗一郎か松下幸之助かが言ってた言葉を思い出し、再び歩き出します。七転び八起き。

天気は薄曇り。「太陽やーい」って思いながら、登っていると次第に斜面が緩くなり、黒百合ヒュッテに到着。シラビソの森の中に佇むウッディーでレトロな雰囲気の小屋です。小屋前の木は電飾があり、クリスマス気分満点です。

テント場には、まだ早いからかテントはゼロ。トイレに近い場所を確保し、会で新調したエスパース6,7人用テントを広げます。何しろこれがデカい。4人じゃスペースが空いて寒そうです。近くにあったすのこをお借りして、テント下に敷き、同じく近くにあった薪でテントを固定。しばしテント内でおやつタイムの後、アイゼンを装着して天狗岳に出発です。
黒百合ヒュッテ周辺は、積雪10cm~20cmくらいでしょうか。スコップで掘ると土が見えます。


中山峠まではすぐですが、ますます凍てついてきたシラビソの森を気持ちよくハイクします。

中山峠で右折し、しばらく樹林の中を進むと、左側(東側)が開けてきて、眼下に小海の町並み、そして奥秩父の山並みが見えます。

このあたりはもう申し分のない快晴。風もそんなに強くありません。快適です。左後方には、稲子岳南壁の迫力の岩壁がそそり立ってました。ここは初級のアルパインルートがあるそうで、岩壁の基部まで行くのが大変そうですが、来夏には行ってみたいですね。
紹介が遅れましたが、目の前には今回のメイン天狗岳が「今日の山頂からの景色は最高でっせ」と言わんばかりに、太陽にきらめいてその美しい姿を見せてくれました。

山頂までは多少岩々しているところもありますが、快適に歩けます。

そして、難なく東天狗岳頂上の到着。多少風が強まりましたが、大した風ではありません。とにかく展望が最高。日ごろの行いが悪い自分には申し訳ないくらいのクリスマスプレゼントです。

北には北八の山々。蓼科山。北北東方向には浅間山。東は奥秩父。南は南八の稜線。南アルプス、中央アルプス、北アルプス、と、360度の展望です。冬の天狗でこんなに展望がいいのはあまりないそうですね。ありがとうございます。
続いて、三角点のある西天狗を目指します。

東天狗と西天狗のコルにたどり着いた時、エリカさんがお疲れのご様子。どうやら自分のペースが少し速かったらしく、それに合わせて疲れて西天狗まで行く元気がないので引き返すとのこと。人の気持ちに無頓着なロクデナシが先頭を歩いたせいです。すいません。ちなみに、東天狗に登り返す手前から向かって左側にトレースが伸びていますが、少し先は岩があってトラバースできないです。東天狗に登り返さないといけません。
まりりんさんとエリカさんが引き返し始めた後、自分とテトラオドンさんは西天狗を目指します。・・・と、あっという間に西天狗の頂上。

西天狗頂上からは東天狗頂上にも増して展望がよかったです。エリカさん、まりりんさん残念。。
東天狗頂上から見たときは頂上が雲に隠れていた南八の主峰赤岳もバッチリ拝めました。その右隣に、モトキさんたちが登っているであろう阿弥陀岳が見えます。

女性陣そっちのけで男二人ではしゃぎます。

そのまま、黒百合ヒュッテまで快適に下山。テント場にはテントが10張りほど増えてました。

身支度を整え、ヒュッテ内のストーブの前で暖まっていると、「軽食頼んでない人は出てってけろ」って言われてしまったので、ホットミルクを頼んでぬくぬくしているエリカさんとまりりんさんを残して、自分とテトラオドンさんはテント内で寂しく(なんかない!)お茶してました。
そしてそして、テント泊の楽しみ、夕食の時間です。
今回は姉さん方がいらっしゃいますから期待大でしたが、やっぱり期待通りの極美味プルコギ丼といつも通りの日本酒、そして梅酒で至福の時間でした。まりりんさん、また宜しくお願いします。

そして、就寝。
まあ寒いです。エリカさんはフリース2枚重ね+ダウン等などと最強装備でした。自分は、白根山ではスリーシーズン用シュラフで耐えましたが、今回は冬用シュラフ。やっぱ冬は冬用ですね、当たり前だけど。ちなみに、18時頃で小屋の温度計で-13℃でした。
そのまま、新婚のダンナさんからのクリスマスプレゼントとか何とかのぬくぬくテントシューズを履いているエリカさんを尻目に、質素に、使い捨てカイロで足先をサンドイッチして眠りにつく自分。エリカさんと自分は、精神的には体感温度が3度くらい違うんじゃないかと思いました。。まあいいや、それでも今幸せ。


翌日、空は曇り。雪も少しちらついてます。風も少しあります。
エリカさんの具だくさんラーメンを食べて出発です。

中山峠まで来ると、昨日とはうって変わって風があります。目だし帽をかぶりました。
ここから先は、いかにも北八らしいしっとりとした樹林帯のハイキングコースです。

途中、思わず通り過ぎそうなぐらいしょぼい感じの中山山頂の道標がありました。一応、記念撮影。

中山のピークから、高見石小屋まで緩やかに下っていきます。途中のコルでアイゼンは外しました。

ほどなく静かに佇む高見石小屋に到着。


なんとなくお決まりの遊びをしてしまいました。やっちゃいますよね。


どうせだからってことで、小屋脇からすぐ登れる高見石に登ります。岩はヤダってことでエリカさんは途中で引き返しましたが、曇っていてもなかなかの展望です。眼下には白駒池が見えます。下界の町はよく晴れているようです。
とりあえず、吠えてみました。

あとは、下山するだけ。岩がゴロゴロして歩きづらい賽の河原を下ります。

途中から、昨日とはうって変わってハイペースのエリカさんが先頭を突っ走ります。姿も見えなくなると、もう優しいダンナさんのトコに帰っちゃてるんじゃないか心配する独身3人でした。
硫黄の匂いが漂ってきたらもう渋の湯は目の前です。
自分以外の皆さんは渋の湯温泉で疲れを癒しました。まあ、ここの温泉は湯加減がイマイチで設備もイマイチ。ロビーで待っていた自分には「入らないんだったら出てってよ」と露骨に追い出される感じで、まあイマイチでした。

帰りにとんかつ食って帰宅。ラジオの天気予報で、長野県内は今日はよく晴れましたが、一部曇ったところもありました・・と。残念な一部に我々はおりました。まあ天狗岳は快晴だったので文句はありません。

今回の山行は、天気にも恵まれ、この上ない展望が拝め、飯も美味かったので最高でした。
もう少しエリカさんの結婚話を突っ込めばよかったかもしれませんが、いつものように女性に対する押しの弱さというか、いや、そもそも人の幸せに興味がないのか(たぶん後者)、いまいち核心にはせまれませんでした。

なにはともあれ、すぐりん、エリカさん、ご結婚おめでとうございます!!

(組長)

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