日光白根山

2011-12-13

03_積雪期 c_日光・尾瀬

Date : 2011/12/10-11
Member : テトラオドン、組長
Timeline :10日 菅沼登山口~弥陀ヶ池~白根山山頂~五色沼避難小屋
11日 五色沼避難小屋~五色沼~弥陀ヶ池~菅沼登山口

今シーズンの冬山第2弾で、日光白根山に行ってきました。

10日早朝発のため、二人そろって寝不足の中(ていうか自分は結局一睡もしてません)、R120をパジェロでひた走り、8時過ぎ頃、菅沼登山口に到着。R120金精峠は、クリスマスまで通行できます。ただ、路面はもちろん凍結しており、特に丸沼高原スキー場より先は完全な雪道なので、スノータイヤは必須です。
天気は薄曇り。少し雪が舞ってます。登山口で気温は-6℃。・・・これからどんだけ下がるのか考えるとイヤになっちゃいます。
駐車場はそこそこ広いです。小屋・トイレは板が打ちつけてあって使用不可です。
一応、先達がいるようで、トレースがあるので安心しました。ただ、降雪直後なので、あまり踏み固められてません。


最初の道標です。

平坦地を少し進むと、すぐに深い樹林帯に入ります。
積雪は50~60㎝くらいでしょうか。パウダースノーで雪の結晶が折り重なって雪が積もっているのがよく分かります。静かです。雪山はやっぱりいいですね。すべてを無垢にしてくれます。


雪深く、あまりペースは上がりません。上がるのはテンションだけです。
しばらく歩くと急に視界が開け、と同時に、急に日も差してきて、キラキラと飛雪が舞います。弥陀ヶ池に到着です。当然、凍ってます。完全な白。完全な無垢。それを見る自分は垢だらけ。まあそんなことどうでもいいですが、この瞬間、素直に、大枚はたいて冬山道具を揃えた甲斐があったと思いました。100万ドルの白根山です。


弥陀ヶ池から座禅山と白根山のコルに向けて、道が分岐しています。ここが結構雪深い。テトラオドンさんはここでスノーシューを履き、ガンガン登っていきます。ツメ付きでかかとが上がるタイプのスノーシューなので、急斜面もガンガン登れます。高いけど、アレほしい、サンタさん。



天気次第では、11日に白根山山頂にアタックするつもりでしたが、この時点で天気は快晴、微風だったので、山頂にアタックすることにしました。
白根山は標高が高く独立峰なので風が強いとガイドブックによく書いてあり、それなりに覚悟していましたが、この日は幸運にも快晴で風もほとんどありません。山の神様ありがとうございます。
やっぱ雪山最高ですね。ここらへんでアイゼン装着。


白根山頂上直下はちょっとした岩場になっています。雪は風に飛ばされて少ないですが、ガッチガチに凍ってます。アイゼンを蹴り込んで登ります。岩が出てきてもテトラオドンさんはスノーシューでガシガシ登ります。サンタさん、やっぱりアレほしい。

ミックスクライミングって、こういうところを登っちゃうだろうなって。。かっこいいですよね。いつか必ずやります。頂上付近は複雑な地形になっているので、視界が悪い時は要注意です。
頂上まであとわずか。気持ちいいっすね。

頂上直下に少しいやらしい岩場がありますが、まあ何とかなります。

そしてついに頂上に到着!!
360度の大パノラマです。むしろ、380度くらいあるんじゃないかと思いました。
北には、今まで登ってきた道と丸沼・菅沼、そして遠くに尾瀬の山々、燧ケ岳が見えます。
西は武尊山、東は女峰山・男体山・中禅寺湖、南は皇海山とテトラオドンさん。いや邪魔っすよ。
写真でわかるかなー分からないだろうなー。遠くに富士山も見えます。



風もあまりなく寒くないので、十分すぎるほど絶景を楽しみました。テトラオドンさんは十分すぎるほど、シャッターを切っていました。
山頂から避難小屋への下りは急坂です。一人だけしか歩いてないか細いトレースはありましたが、かなりの深雪で、場合によっては雪崩れることもあるかもしれません。綺麗な雪面を一直線に雑に下りていきます。




樹林帯に少し入ってから、すぐのところに五色沼避難小屋がありました。綺麗な小屋です。中は2段構造になっていて、布団もあります。快適そうですが、今回はわざわざ小屋前でテントです。小屋には先客が2名ほどいました。

とりあえず、大満足の1日を振り返りつつ、夕食&日本酒。至福の時です。試しに、水づくりもやってみました。
酒が入ったら当然おしっこが近くなるわけで、でも、外は風が吹き出して寒そうなわけで、とにかく外に出て用を足すのは一大決心なわけでした。



翌日、天気は荒れ模様。夜中はすごい風が吹いて、テントがひしゃげていましたが、朝になっても風は収まりません。気温も-15℃くらいでしょうか。
小屋から山頂に向かったおっさんもすぐに引き返してきました。山は完全に「拒絶」の態度です。
トレースは全部消えているので、ワカンとスノーシューをつけて五色沼に下ります。




五色沼も当然に全面凍結、風が強くて寒いですが、白銀の世界にテンション上がりっぱなし、鼻水垂らしっぱなしです。


五色沼から弥陀ヶ池に向かう途中のコルは風の通り道らしく、とにかく風が強く顔が痛かったです。

ただ、強風も弥陀ヶ池までで、樹林帯に入るとほとんど風はなく、気持ちよく下山できました。登ってくる人が結構いて、よく圧雪されていました。
途中にいい感じのボルダーがあり、雪ボルダーや!ってはしゃいだわりには、触りもしませんでした。


今回の山行は、天気にも恵まれ、最高でした。雪山の岩稜歩きやテント泊、寒さ、強風、と、いろいろな要素があって充実感がありました。やっぱり山はいいですね。もう戻れません。

ちなみに、自分の写真ばっかで申し訳ありません。頂専属カメラマンのテトラオドンさんがいたもので。
(組長)

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