飯豊連峰

2012-07-14

01_無雪期 b_東北

Date : 2012/07/14-16
Member : まみ、ひろみん、さとこ
Timeline :
1日目:川入(8:50)~横峰(11:45)~峰秀水(12:10)~三国小屋(14:20)
2日目:三国小屋(4:45)~種蒔山(6:20)~切合小屋(6:50)~本山小屋(9:00)~飯豊本山(9:30)~御西岳(10:45)~烏帽子岳(14:30)~梅花皮小屋(15:10)
3日目:梅花皮小屋(5:00)~北股岳(5:30)~地神北峰(8:00)~飯豊山荘(12:00)

7月の連休に、かねてから念願だった飯豊連峰を縦走してきました。


飯豊連峰は、朳差岳から三国岳にかけて南北に山々が連なり、たおやかな稜線歩きが楽しめる山域です。なかでも百名山の飯豊本山(2105m)と飯豊最高峰の大日岳(2128m)が有名です。

今回は、川入から入山し、三国岳、飯豊本山に登り、御西岳、北股岳を縦走して丸森尾根を下山するコースを計画しました。一日目は三国小屋、二日目は梅花皮小屋に泊まりました。

1日目:
小雨がぱらつく中、タクシーで川入キャンプ場へ。キャンプ場の駐車場にはすでにたくさんの車が停まっていました。
天気の悪い連休に、すでにたくさんの人が入山しているということからも、飯豊の人気っぷりがうかがえます。

キャンプ場をあとに、しばらくゆくと、樹齢数百年の大杉と、かわいらしい石仏が迎えてくれました。ここからいよいよ登山道がはじまります。


ブナの大木の森を下十五里、中十五里、上十五里と休憩しながら、えっちらおっちらと登ってゆきます。

三国小屋には水がないので、明日の分も含めて峰秀水の水場で水をくんでいきます。

ほどなくして稜線にでると、そこから剣ヶ峰の岩稜がつづきます。滑落事故が多い場所なので要注意です。

剣ヶ峰の途中で後ろから追いついたおじさんが、息もキレギレ「今日はどこの小屋泊まり?」ときいてきます。
話を聞けば、切合小屋は今晩いっぱいで泊まれないだろうから、三国小屋に泊まるように伝えようと私たちを追いかけてきてくれたのでした。

7月の連休は毎年、飯豊の会というイベントがあるらしく、切合小屋は大変混雑するそうです。

小屋でもアレコレと世話を焼いてくれ、小屋番の金子さんと同様にとても親切なおじさんでした。(← なべちゃんという飯豊の案内人の方でした。もっと色々お話を聞けばよかった・・・)
さて、なべちゃんに、あともうちょっと!と励まされ、登り切ったところが三国小屋。小屋の目の前が三国岳山頂。


三国小屋は案の定、空いていてラッキー!と思っていたら、日没間近に、高校生の団体さん21名が到着し、だいぶ混雑したのでした。

2日目:
あいにくの雨。今日はコースタイム10時間のたおやかな稜線歩きの予定。せめて、このまま小雨のままでいて欲しいと祈りつつ4:45頃出発。
出発してしばらくはガスの中に山々が垣間見えていました。
七森
種蒔山をすぎると雪渓が現れ始めました。今年はいつもより雪が多いようで、ここから梅花皮岳まで無数の雪渓を超えていきました。結局、軽アイゼンは使わなかったけれど、あったほうが安心でしょう。

切合小屋を過ぎたあたりから雨風が強まってきました。
姥権現


飯豊山神社への登山道の中で最大の難所といわている、御秘所。

一ノ王子を過ぎた水場への分岐あたりは、ガスと強風で先が見えなかったけれど、左寄りに進むと赤ペンキに導かれ、本山小屋にでました。


大混雑の本山小屋

飯豊山神社

本山小屋から飯豊山の山頂までは、猛烈な雨と風。やっとのことで写真を撮って転がるように山頂を後にしました。

山頂付近は、立っているのもやっとの暴風だったので、このまま梅花皮岳まで強風がつづいたらヤバイかも~と不安になったけれど、そこから降りると少し風が弱まったのでホッ。
なんとなく歩いていたら御西岳に到着。尾根が平坦過ぎて、どこが山頂なのかわからない。

天狗の庭を過ぎた辺りから雪渓が連続してでてきました。雪の上はところどころ踏み跡が消え、わかりにくいところがありましたが、忠実に稜線に沿って歩きました。



晴れていれば楽しい稜線歩きのはずが、ガスで稜線も景色もみえず。雨と風で全身濡れネズミ。唯一、足元のお花たちだけが楽しませてくれます。

ヒメサユリ

シラネアオイ
ミヤマキンポウゲ

ハクサンイチゲ
烏帽子岳
 梅花皮岳
 ガスの中、突然あらわれた梅花皮小屋。15:10到着です。

3日目:
朝日キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
風は強いけれど天気は回復しそう。急いで身支度をして5:00頃出発。
小屋の目の前にある有名な石転び雪渓
北股岳山頂

山頂でブロッケン現象がみえました。よく見ると内側から青色、黄色、そして外側が赤色になっています。霧の中で、背後から太陽が差し込むとみえるようです。

 門内岳と梶川尾根
門内岳山頂

 雲の間から太陽の光が差し込んで幻想的です。
 梶川尾根の下り口
 風が強いけど、快適な尾根歩き。
 頼母木山と朳差岳
 丸森尾根分岐

 昨日とは打って変わって照りつける太陽。ジャングルのような丸森尾根。急な下りが続きます。風が通らないので暑くてクラクラしました。
 岩場
 足がガクガクになったころ、無事に丸森尾根登山口に到着。飯豊山荘で温泉とお蕎麦をいただいて帰路につきました。

飯豊連峰は、山小屋の管理や登山道の整備に地元の方々が深くかかわっていて、飯豊を愛する地元の方々によって支えられているのを感じました。

最後に今回の山行を企画、手配してくれたまみちゃん、ひろみん、ありがとう!

<交通情報>
行き
高速バス:新宿~会津若松
磐越西線:会津若松駅6:50~山都駅7:32 480円
タクシー:山都駅~川入キャンプ場 5,800円

帰り
南部バス:飯豊山荘15:53 - 役場前16:50 700円
新潟交通山形高速バス:小国町役場前17:47 - 新潟駅19:38 1,900円
高速バス:新潟 - 新宿

<その他>
木村屋菓子店:小国町役場前で高速バスが来るまで、ケーキを食べて待っていました。ケーキを買うとおまけでコーヒーがついてくる。ケーキもコーヒーも美味しい!

 飯豊朝日連峰の登山者情報:飯豊連峰の最新の情報が掲載されている。


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