Date : 2013/1130-1201
Member : Uさん(ゲスト)、テトラオドン、組長
Timeline :30日フナムシロック、1日ファミリークラックエリア

城ヶ崎シーズンイン!!
極上のクラックと海の幸を楽しんできました。

最近、クラックにはまってる。
冬のクラックといえば、城ヶ崎。個人的には初の城ヶ崎。気合を入れて??民宿泊りだー。

先週に引き続き山ではなくて海の方へ。この前瑞牆で一緒に登ったボルダラーたちは今週も瑞牆に行っているらしい・・・。岩にはつららが垂れているらしい・・・修行ですな。

城ヶ崎は、ちょっと遠い。6時過ぎに新百合ヶ丘あたりを出て、登りだしが10時。まあでも初めてきたフナムシロックにほとんど迷わずオンサイトできたことは素晴らしい。
フナムシロックは自分のようなクラック入門者に最適のエリア。5.8あたりがたくさんあります。
城ヶ崎はアクセス問題があるが、今回はJFAの忠告に素直に従って、富戸港入り口の有料駐車場に駐車(1日/1000円。ちなみに奥の港寄りはダイバー専用の駐車場らしいです)。少し先の路肩やフナムシロックに続く踏み跡手前の道の行き止まりに3台ほど駐車スペースがあるが、基本的には路駐になる。自分たちが原因でアクセス問題を刺激したら、それはもう最悪なので、無難に有料Pへ。岩場までは歩いて20分。そんなに遠くない。

岩場に着いたら、もうすでに石〇登山塾の講習会が始まっていた。相変わらずの大盛況。
始めてきたフナムシロック。とにかく海が近くて気持ちがいい。太陽が暖かい。風もあまりない。綺麗な柱状節理の岩肌は山の岩のように苔苔していなくてすっきりしている。その先に広がる海は広いな大きいなぁ。。
登る前から、すっかりこの場所が気に入った。
フナムシロック北の岩南面

すでにいくつかトップロープがかかっていたので、空いているルートへ。アップのつもりでUさんが「フラッシュダンス5.9」にトライ。海抜0メートルからのクライムオン!!
アップだと思ってのんびり眺めてたら、あれ、何となくきつそうだぞ・・・足が決まってないぞ・・・プルプルしとるぞ・・・落ちそうだぞ・・・あ、落ちた笑。左にトラバースして最後の乗り越しのところであえなくフォール。早速、出鼻をくじかれる。
まずはアップのつもりだったので、自分はもちろんトップロープで。なるほどさすがになかなか悪い。最後の乗り越しのところもパワーでねじ伏せた笑。パンプ・・・。恐るべし城ヶ崎5.9・・・。あとで聞いたら、これは悪めの5.9らしいっす。テトラオドンさんは、子育て疲れがたたって、早速撃沈。
フラッシュダンス5.9

もう少しアップも兼ねて、となりの「ネッシー5.8」。チムニー登り。こいつは5.8だ。一安心。

さあて、アップも終わったし、そろそろリードいきますか。実はまだクラックでリードしたことない。いつも上手いひとにトップロープを張ってもらって遊ばせてもらっているだけだ。でも最近、ちょっとクラックのトレーニングをして、ナチュプロとかいろいろ教わったので、満を持してのリード挑戦。
まずは手ごろな「鬼殺し5.7」と「純5.8」。カムのすわりを確かめながらかなり慎重に登ったが、まあ簡単でOS。簡単だけど初のリード&OSはやっぱりうれしい。自分でカムを決め、岩に対してフェアにクライミングする。別に自分のようなぺーぺーのクライマーがフリークライミングの精神をどうこう言うつもりもないが、やっぱりトラッドなスタイルはカッコいいし、登った後の満足度も高い。
所詮、5.8を登っただけなんですけどね。まあでも13登る人も14登る人も最初は5.8から始めたのだから。
純5.8

続いて、フナムシの看板ルートの「パープルシャドウ5.8」。こいつは超楽しい。たのしーたのしー言いながら登った。ハンドもばっちり決まるし、ガバもある。ハンドが分かると岩と握手しているような安心感があるという。何となくその感覚がつかめてきた。こんにちは岩。名刺を渡そうとしたら、危うく落ちそうになった・・・。
十分に堪能してのOS。Uさんももちろん楽勝・・・だけど、カム一つ回収できず(一日の終わりに石〇さんに救出してもらいました。あれを回収するとはさすが塾長。)。

相変わらず海を眺めながらののんびりクライミング。ふと、こんなことを思う。今、大地震&大津波が来たら・・・。やはりあの時の、あの映像を見た人、その場で体験してしまった人には程遠いが、少なからず「トラウマ」みたいなものは意識のどこかに巣くってしまっている。今、脱出するならどうするか、まあそんなことをつい考えてしまっていたのだ。目の前の海は、ただただ優しく穏やかなんだけどね。
まあそれよりも、津波が来そうになったら、まず大枚はたいて買いそろえたカムをちゃんと回収して・・・なんて発想がまず頭をよぎった自分の貧乏臭さに嫌気がさした・・・。
パパってのはなぁ、、大変なんだよ・・・

日暮れまじかになってもう一度Uさんが「フラッシュダンス」にトライするも、やっぱりテンションはいってしまう。ホントに5.9かい??
最後はいつもの通りヘッデン下山。下山っていうか、むしろ海抜0メートルから街の方に上がってんだけどね。

今日の寝床はいつものテントじゃない。クライマー御用達の民宿「大重丸」。1泊2食付き、いや実はクライマーだけのサービスで翌日の弁当も出るから実質3食付き!!そんで6300円。安い。大満足。まあでも今後、城ヶ崎に通うとなると、毎回6300円は高いけどね。何か別の方法を考えなくちゃ。

玄関入って下駄箱みると、ほぼファイブテンの靴。完全にクライマーしかいません笑。冬の城ヶ崎は観光客も少ない。そんな時期に来るクライマー。何かと厄介者に見られがちなクライマーだけど、少しは地域経済に貢献してる???大広間ではどこかの山岳会が早めの忘年会で盛り上がっていた。

夕食の前に柚子湯に浸かる。最高。今頃、常念行ってるちえ蔵さんとかまりさんとかフジさんは、寒いテントの中でぶるぶる震えてんだろなぁかわいそうにプププ。頑張って雪溶かして水でも作ってんだろなぁプププ。こちとら水も作らなくていいし、飯も作らなくていい。着こんでシュラフにくるまらなくてもいい。待っていれば海の幸満載の夕食が運ばれ、こたつに入ってビール飲むだけ。そんでもって温かい布団に入って寝むるんだろな。いいないいな人間ていいな♪
・・・なんて山ヤ失格の考えに耽る。目先の安らぎに浸かる。人間だもの、みつを。ま、でも山には「快適」以上の何かがあるんだけどね。今年もこれから雪と氷の世界に行きますよー
これ以上の幸せはございまへん

夕食は期待通りの量!!もちろん質も。海の幸を堪能した。夕食後はUさんはいつものように早めに就寝。自分とテトラオドンさんは、結局夜更けまでいろいろと話をしてた。テトラ兄さんは相変わらずこのロクデナシの話をよく聞いてくれる。ついついいろいろ話しちゃったぜ♡♡♡人生いろいろ。

煎餅布団でもやっぱり雪の上より畳の上で寝るのはいい。朝までぐっすり寝られた。
お世話になった大重丸さん

翌日も久しぶりに朝食らしい朝食をたっぷり頂き、出発。
この日は城ヶ崎クラックの看板エリア、ファミリークラックエリア。この日も行儀よく無料Pではなく有料Pに停めて地元経済に貢献。
サスペンスドラマで犯人が最後にやってくるような海岸沿いの岩壁を歩いて、観光名所の吊橋へ。エリアはその吊橋のすぐ下だ。奥から回り込んで下に行ける。もうすでにクライマーがいる。それはそれは美しい場所だった。
ファミリークラックエリア

初めてなので、早速空いているルートを片っ端から登り始める。今日も割れ目に手を突っ込む。割れ目大好き!!・・・別に下ネタじゃございません。

まずはアップで「ビギナーズクラック5.7」「シスタークラック5.9」。前者はまあ簡単なアップルート。後者は、最初の少し広めのハンドが登りにくいが、上部は簡単。プロテクションも決めやすい。OSグレード更新笑。続いて、「ベビークラック5.8」。こいつはもっと簡単。鼻歌歌いながら終了点へ。ちなみに、このエリアは城ヶ崎はボルトの終了点はほとんどない。終了点はほぼ木。ここらへんもミニマムボルトのフリースピリッツなんですかね。
続いて対岸の「サムクラック5.9」。ほとんどフェイスムーブ。でも面白かった。FL。
ビギナーズクラック5.7。みんなリードで〇

シスタークラック5.9

サムクラック5.9。足の長さアピール中。

そして人気の「アンクルクラック5.9」。先に取り付いたUさんが核心で落ちる・・・。難しいのかぁーなんて少し不安になる。短いけど被ってる。早速、OSトライ。このルートは、これまでのルートと違ってしっかりジャミングできないと登れなそうだ。でもジャミングがある程度つかめていれば、ハンドばっちりなので安心感がある。核心はやはり被ったところ。ハンドジャムを決めて何とか足をハング上にもっていくのがなかなか難しかった。最後はいつもの悪い癖で強引にパワーでねじ伏せた。パンプしたけど、無事にOSできた。途中、残置してあったUさんのカムに安易にクリップしたが、やはりそれは違うと思いなおし、一度そのカムを取って、再び自分のカムをセットし直して登った。クライミングはつまるところ自己満足の世界。自分にはウソはつけない。このまま残置カムにクリップしてトップアウトしても、いわゆるピンクポイントというやつでオンサイトにはならない。
このルート、核心は短く、まあそこだけだけど、瞬間最大風速??はこのエリアのどの5.9よりも難しかった。
アンクルクラック5.9

横から見ると、被ってますねー

真上がつり橋

相変わらず、波の音を聞きながらののんびりクライミング。日が陰ってくるとさすがに少し冷えるが、ボーっと海を眺めたり、お昼寝してみたり、時々クライミングしてみたり・・・ロハスな時間だ。楽しい!!というよりはむしろ、幸せ!!!って言いたくなる。。
沖の岩の上には、一日中、海鳥が海中の魚を狙って海を見ている。やつら生きることに集中してるなぁと思った。クライミング・・・生きる上で必要ないなぁ。人間てのは不思議な生き物だ。
優雅にお昼寝を楽しむ貴族

大重丸のサービスのお弁当。ありがたや~

ようやく空いた看板ルートの「ファザークラック10b」へ。Uさんは果敢にOSトライするも、核心が越えられず落ちる。OS祭りで調子こいていた自分だが、さすがに初心者でいきなり10bをリードでFLトライするのは気がひけたので、トップロープで。
最初はフィンガー。トラバースして、少し広めのハンドを決めてからが核心。クラックの形状は複雑で、探すと意外といい場所があったりする。左上にガバも見えている。足はあまりいいのがないが、手がいいのでやっぱりここはいつものパワーで・・・笑。レイバックみたいな感じの強引の引きつけで左上のガバを取り、右上をカチって、なんとかノーテンでトップアウト。ムーブはともかく、カムさえ落ち着いて決めればこいつはRPできそうだ。いやむしろ、ビビってトップロープにしなければ良かった。
でももう暗くなってきたので、今日はお終い。今度来た時にRPしよっと。

それにしても2日間のクライミングで一度も落ちなかった。リードはすべてOSかFL。こんなこと初めて。っていうか限界ルートをやっていないだけかもしれないけど。今の自分、クラックOSグレードはあるけれど、全部OSだからRPグレードがありません。このままどこまで無フォール記録が続くか、13くらいまで登って、「俺、まだOS以外したことねぇ」って言ってみたい。。笑

帰りはたまたま見つけた伊豆高原のガラムマサラというカレー屋さんで夕食。男3人で来るような雰囲気の店じゃない。おされ。お値段が少々高いが、出てきたカレー・・・じゃなくてカリーは超本格派!!!サービスのヨーグルトも含めて超美味い。とても上品な感じ。食べログでもやたら評価が高く、カレー好きっぽい人がここのカレーを熱く語っている。果たして自分にどこまでこのカリーの良さが理解できていたか疑問が残るが、まあ美味いと思ったんだから良いでしょう。量が少なかったのが残念だったけども・・・。

ということで、初めての城ヶ崎は、成果上々、宿・食べ物上々、大満足でした。
クラックはとても楽しい。城ヶ崎という場所も気に行った。今年の冬は雪氷以外は城ヶ崎でクラックやろっと。

(組長)




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