赤岳・真教寺尾根

2015-01-04

03_積雪期 i_八ヶ岳

Date : 2015/01/03-04
Member : まり、akko、組長
Timeline :3日:リフト山頂駅0959~1410BP2380m付近
4日:BP0701~1023赤岳山頂~テント撤収~1412牛首山~1505リフト山頂駅

新年 登り初め


新年明けましておめでとうございます。

今年は、年末年始の長期縦走計画が悪天で早々に頓挫し、暮れの忙しい時期にドタバタして、赤岳真教寺尾根で登り初めと相成りました。

寒風吹きすさぶサンメドウズスキー場からのスタートです。もちろんリフト利用っす。末端から男らしくラッセル、なんて気概は毛頭ありません。まして、登山道が山頂駅に出るので、わざわざ歩くのはどうも・・・。男、すぐりん先輩なら歩き?!

こんな感じでのんびりスタート
トレースはありましたが、風が強くすぐに消されていきます。
かなりハマるのですぐにわかん装着。
えっちらおっちら長大な尾根を登っていくと、先行3人Pに追いつきました。愛知県は知多半島からわざわざ遠征してこられた方々です。正月は槍の予定だったそうですが、悪天で中止。こちらに転進ということだそうです。
みんなで協力してラッセルし、 我々は2370付近、彼らはその20mくらい先にテントをこしらえました。とっても天気がいいのと、明日のトレース作りの為にしばしお散歩。
あまりにも天気がよく、空身だったこともあって、このまま頂上いけんじゃね?ってな感じでご機嫌でお散歩終了。
今年初テント

謹賀新年

正月はやっぱ富士だね
 夜は急に風が強くなりました。
樹林帯でしたが、なぜかよく風が通ります。朝起きてもまだ外の風が強くテントを揺さぶっています。
正月早々大丈夫かな、まいったな。
僕はそんな勇ましい方じゃありません。むしろかなりの臆病もん。山が怖い。
べつにベテランぶるわけではありませんが、20年くらいこうやって山登っていると、山がマジギレしている場面に何度か出会います。本当に怖い思いも何度かしました。
だからでしょうか。年々、臆病に、慎重になっている気がします。

といっても、完全にアウトな状況ではないので、重い腰を上げて、出発。
先行Pもすでに出発したようで、すでにトレースが伸びています。しかし、2450付近ですぐに追いつきます。彼らはわかん無しのアイゼンのみ。この雪ならまだまだわかんが大活躍です。
先頭を交代して、ラッセルします。

サラサラの雪は結構深く、膝から腿のラッセル、傾斜がきつくなると万歳ラッセルが楽しめます。
皆さんのご好意で??8割方、先頭でラッセルさせてもらいました。
ラッセルは、技術である。と、誰かが言っていました。確かに、技術めいたものはあり、自分も技術めいたことを勉強し、経験し、実践しています。でもつまるところ、馬力じゃね??って。ふにゃふにゃしてるマリ姉さんのラッセルを見てて、思いました・・・。

一部50度くらいの雪壁状
さらに上部は、鎖場となります。その手前でアイゼンにチェンジ。
鎖は、一部露出、一部埋没です。いくらかおさまっていた風が再び勢いを吹き返し、容赦なく顔面に吹きすさびます。

 最後の岩場は左にトラバースして竜頭峰の左肩に出ます。
稜線は、予想通りの強風です。風速にして15mくらいでしょうか。行動はできますが、油断するとバランスを崩しそうになります。愛知Pは、稜線の風にやられて途中で引き返したようです。
文三郎からは今日もたくさんのガイドさんがご出勤。
頂上の祠に2015年の山行の安全を祈願し、下山となりました。
 真教寺で核心がどこかと言われれば、たぶん下降、ということになるでしょう。落ちたらやばいところがいくつかあり、状況に応じてロープが必要になります。愛知Pは樹林帯にはいるまで終始ロープで安全に下っていました。我々は鎖あるからまあ大丈夫じゃねってことで、すたこら下ります。
最後の雪壁のところはロープを出しましたが、6人も通るとさすがに階段状になっていて、ほぼ要りませんでした。
帰りももちろんリフト!!早いー。高度計がびっくりするくらいどんどん高度を下げます。
スキー場はちびっこいっぱいで、みんなとっても楽しそうでした。

真教寺尾根は、バリエーション入門らしいです。それはともかく、アプローチ至近の八ヶ岳でこんなに静かでガッツリ雪山が楽しめるルートはあまりありません。
状況に応じて、ロープも出す必要があるし、ラッセルも楽しめます。段階的に山に入るには、赤岳の登頂や硫黄~赤岳、権現~赤岳の縦走などの次のステップに最適な課題だと思います。

何はともあれ、本年もどうぞよろしくお願いいいたします。

(組長)

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