剣岳 (池ノ谷)

2018-07-17

05_縦走 l_北アルプス

Date : 2018/07/14-16
Member : ひでぶ
Timeline :
Author :ひでぶ


池ノ谷から剣岳に入った。池ノ谷というぐらいなので、このここの困難さは沢登りの要素が強い。雪の多い谷で、雪渓が切れて下は大きな滝だ、どうしよう ? という体験のある人がパーティーに一人でもいると安心かもしれない。今回は条件が良かったので、問題なく行動できた。雪の量や季節により困難さは大きくかわるので、万全の準備をして臨んでください。






東京から番場島までは仲間と一緒に行き、そこから仲間とは別れた。他のメンバーは早月尾根から剣に向かう。ぼくは池ノ谷から。池ノ谷は有名なところだが、今まで入ったことはなかった。記録もあまりないが、行ってみた。


 番場島から白萩川わきの林道を歩く、途中からまき道に入り、また白萩川におりる。しばらく河原を歩くと雷岩付近と思われる場所に到着。定石通り靴を脱ぎ川を渡る。水はそれほど冷たくなく、沢登りと思えば、なんともない。小窓尾根のとりつきはすぐに見つかった。小窓尾根に来るのは20数年ぶりだ。小窓尾根のにとりつくが、ちゃんと道になっている。初めの200mほどは急登だが、フィックスがついていて、人があまりはいっていない登山道といった感じだった。


(小窓尾根から見た池ノ谷右俣)
 小窓尾根を越えて、池ノ谷に入るとすぐに雪渓が始まった。雪渓の傾斜はゆるく、アイゼンはいらなかった。雪渓を詰めて剣尾根の末端の通称二俣が今日の幕営地。ここで、大昔に入っていたクラブの仲間Sさんにあった。Sさんとは昔衝立などを登ったのだが、黒部にとりつかれ、黒部の本や写真集をだし、現在はガイドをしていて、今日はお客さんをつれていた。剣尾根をガイドするとのこと。Sさんから、悲報も聞いた。そのクラブで一緒だったUさんがヨーロッパのアルプスで二年前に亡くなった。Uさんとは屏風や小窓に登った。すごくお世話になった方だった。享年65歳。



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 翌日はゆっくり出発。
小窓尾根の沢から水は流れているのだが、雪が多いため、岸壁わきの雪の壁をくだっていかないと、水のある所には降りれない状態だった。どこで水がとれるかわからないので、3Lほど二俣わきの小窓側の沢からとっていく。

 ここから、雪渓の傾斜がでてきたので、アイゼンをはく。三ノ窓直下まで雪渓が続いている。たまに落石があるが、明るく開けた谷だ。風はすずしく、日もあたらないので、すこぶる快適。2480m付近まで雪があり、そこからはガレ場となる。ひいこらいいながらあがっていくと、すぐに三の窓についた。三の窓にあがると人がたくさんいて、一気に普通のひとの世界になった。行く手にはチンネがあり、頂の仲間が今日取りつく場所だ。ドローンを飛ばしている人もいて、驚く。
(三の窓)

(チンネ)
 池ノ谷ガリーを登り始めるが、ここでは岩を落とさずに歩くことはまず不可能で、注意しながら歩くが、ばらばらと岩が落ちていく。下の方から登っていく人がいたので少しひやしやした。ここの雪は池ノ谷乗越の直下にあったが、雪の左側が解けていて、雪の上をあることもなく登り終えた。乗越には八つ峰からきたクライマーが何人かいた。八つ峰にも多数のひとがとりついていた。

 あとは、難しいところもなく、ルートファインディングさえ間違えなければ問題ない。ただ、3級弱程度の岩はノーザイルで上り下りができないと、時間がかかるかもしれまい。
 剣の頂上に着くとすぐにヘリコプター飛んできて、八つ峰と別山尾根のそれぞれから負傷者を回収していた。お疲れ様です。


 早月小屋までおり、テントを張ると、隣のテントは東京から一緒にきたU-16さんだった。夕日の小窓尾根は美しかった。
(2L 900円)

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 この日は早月尾根をくだるだけだが、1500mは少々かったるい。車について、テント等を車で乾かし、u-16さんを待つ。東京から一緒に来たあいさん、としゆきさんはアルペンルートの立山におりてくるので、車で迎えに行った。
(猫又は美しかった)

番場島からすぐの「みのわ温泉」はおすすめ。
 利用者の平均年齢はだいたい80歳なかば。風呂のシャンプーには「あたま」、ボディーソープの瓶には「からだ」のラベル。非常口の緑の案内板はすごく巨大。すばらしい !



















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