Member : フジ、ゼロ、ガッキー、ヤマ
Timeline : 5:00谷川岳ロープウェイ駐車場 〜 6:00一ノ倉沢出会 〜 7:00テールリッジ 〜 8:00中央稜取り付き 〜 14:00中央稜4P 〜 16:00テールリッジ 〜 18:00一ノ倉沢出会 〜 19:00谷川岳ロープウェイ駐車場
Author : ヤマ
谷川岳 一ノ倉沢。名前だけで緊張する、、、
今回は台風が来る直前の平日の金曜日、先輩3人に同行させていただき、衝立岩中央稜に連れてってもらいました。
前泊で土合駅の中で2時間ほど仮眠。
結局、寝付きの悪い私はほとんど寝れなかったー(涙)(さすが、慣れてる3人は熟睡していたようです!!)
朝起きてロープウェイ手前のトンネル横のジャスミンパイセンのオススメの無料駐車場に車を停め、身支度をして、5時出発。 一ノ倉沢出会までひたすら道路を歩きます。
1時間ほど歩くと、目の前にカッコよくも不気味にそびえ立つ一ノ倉沢。
普通ならワクワク感だが、初めての私には緊張感というより、ホント登れんのかー というビビり感が、、、、、
初めは、雪もなく、ひたすら沢沿いに登ります。
次第に残雪が見え始め、沢を左側に巻きながら登っていく。
しばらくして、テールリッジが右手に見えてくるのですが、私の心の中は、テールリッジ前にある危険を感じる雪渓を渡り、無事に対岸に辿り着けるのか心配になります。
沢の両端は雪が溶け、シュルンドという割れ目(隙間)があり、普通には渡れない、しかも、沢を巻いて登ってるため、急なガレ場をトラバースしながら下降しなくてはならない。
一度滑って落ちたら、そのまま、シュルンドの中に落ちてしいまい、たぶん大怪我だろう。私はビクつきながらも、必死に先輩についていく。
頼りになる3人の先輩は、流石!! 雪渓手前に着いたら、すぐさまロープを出し、
割れ目が小さい場所を見つけ、対岸に向かって進み始めた。
ちなみにここで教えてもらったのが、アプローチシューズの良し悪し。
私の靴は普通のトレランシューズ、一方3人は、ステルスソールのシューズを履き、躊躇なくグイグイ余裕で登っていく、もちろん体力の差もあるが、そこまでソールの違いがあるとは思ってなかった!
今後、バリエーションをやる人で、アプローチシューズを買う人は、ステルスソールのものを買うのがオススメかと思った次第です。
ロープを付けて雪渓を渡るガッキー |
テールリッジに取り付くフジ |
新調したステルスで快適に登るガッキー |
話は戻り、1時間ほど登っていくと、やっと中央稜の取り付きに到着。
金曜日ということもあり、貸切状態!
そして、ここからが本番!?(私にはすでに本番だらけでした)
パーティーは4人なので、ゼロとガッキーのペア フジとヤマのペアでダブルロープで登っていくシステム。足を引っ張らないように登らなければと思いながら、気合も入ります。
核心の4ピッチで終了し、そのまま懸垂下降で下山する2つの選択肢。
1~3ピッチは、スムーズに楽しみながら快適に登っていく。(というより私はフォローだったのでそんなイメージ)
核心の4ピッチ目、グレードはV-。しかし実際の見た目は、5.11以上あるような岩場。なんかおかしい、、、、、
フジとゼロが、バッグを下ろし登るも、なにかおかしい、、、、、
打ってあるハーケンをよく見ると、なんか敗退するためのハーケンぽい。おかしい、、、、、
どうも3P目でルートを間違えたみたいであった。
本来3P目で裏から登っていたところを表(右)にトラバースしながら登らなくてはならない。
しかし、気付かず直登してしまったようだ。
本来3P目で裏から登っていたところを表(右)にトラバースしながら登らなくてはならない。
しかし、気付かず直登してしまったようだ。
敗退を覚悟し、来たルートを懸垂下降で戻ることに。
だが、ここは経験豊富な先輩、すぐさま、ガッキーが正しいルートを発見!
時間もまだある。諦めず正しい4P目を再チェレンジということになった!
4P目の最後のチムニーとフォースが核心。4Pを2つに分けてもらって、核心前だけリードさせてもらった。(高度感があって私には十分満足でした!)
最後の核心のチムニーは慣れもあるが、私にとって難しかったーー!
半分フジに引いてもらっているような感覚でやっと4P終了!!
この岩、何かおかしい!? |
ラッペル用のハーケンがやたら打ってある! |
時間がないので上には行かず、すぐに下山することになりました。
しかし、ここからが私にとって新たな核心が待っていた!!
岩場から、テールリッジまでは、時間通りに下降。
しかし、ここからが問題、雪渓は渡れるが、渡りきった場所が上すぎて、対岸の下にあるフィックスロープにたどり着くための手段がない。
渡った後、ロープを使って下降しながらフィックスに行きたいが、ガレ場すぎてピトンを打つ場所もなく支点が取れない。
朝トラバースしてきたルートはリスクがありすぎる。
仕方なく、急で危険なガレ場をブッシュになったところまで登り返し、そこからトラバースしてルートに入ることに。
正直私にはここが一番の核心。必死の思いで3人について行きました。
やっと安心できました!!
正直、終始この山にはビビり続けながら登ってました。
そして、今後、バリエーションを続けるにあたり、体力、ルートファインディング、技術力、クライミング能力、総合的な経験がまだまだ必要であることを痛感しました。
そして、未熟な私を連れてってくれた先輩3人にもホント感謝!いい経験させていただきました。
今振り返るとなんだかんだで楽しかったー!
今後、この新しいユニット??でまた、山行に行くのも楽しみの1つになりましたニャン!???