Date : 2022/04/02-03
Member :こう(L)、ともき
Timeline :
新穂高温泉駅(8:30)-西穂高口駅(9:00)-西穂高山荘(10:00)
※テント設営
西穂高山荘(11:30)-西穂独標(12:30)-西穂高岳(14:00)
西穂独標(15:45)-西穂山荘(16:30)
2日目
※テント撤収
西穂山荘(7:00)-西穂高口駅(7:50)-新穂高温泉駅(9:35)
Author :こう残雪の西穂高岳に行ってきました。
天候に恵まれ、ピークからは北アルプスの山々を見渡すことが出来、最高の山行でした。
4月1日22時半頃に都内を車で出発。
途中、仮眠をとりながら市営新穂高第3駐車場に6時前に到着。
ロープウェイの運行開始時間まではまだ時間があったが、既に準備を終え、ロープウェイ駅に向かう人がちらほら。ロープウェイ駅に着くと、既に長蛇の列。外気温マイナス6℃の中、1時間以上待つ羽目に。
なんとか始発に乗り、新穂高口駅へ。
展望台に出ると青空が広がり、360度、北アルプスの山々が見渡せた。
ロープウェイを下りて西穂山荘までの標高差200m弱の樹林帯は雪もしっかりしまっていて、アイゼンは使用せず軽快に歩くことが出来た。
行動食をとりながらテント設営。お昼寝はもったいないので、ピークを目指すことに。
アイゼン、ハーネス、ガチャ類を装着し、山荘を出てゆるい丘を越えると左手に笠ヶ岳、穂高連峰が目の前に広がる。雪が減り、少し岩肌が見え始めているが、ギザギザでカッコいい。男前の山だ。西穂丸山を越え、西穂独標が近づくにつれ、ここは富士山か高尾山かと思わせるくらい人の列が・・・。ピラミッドピークにも人、人、人。(美しくないので写真は有りません)
独標やピラミッドピークの山頂標識付近は人が多く、ゆっくり休める場所もないので、そのままピークに向かう。
ピークに到着すると、狭いピークに10人くらいの人。
アプリによると、黒部五郎岳、薬師岳、水晶岳、野口五郎岳が視界に入っているらしいが、よくわからない。
途中、ピラミッドピーク、独標で、ピークを振り返りながら下山。
翌日も日の出を見ながら、再びピークを目指す予定でした(雪訓かい?/byともき)が、山荘で翌日の天気を確認すると、前日からの予報から変わり、雪予報で下り坂との事。車のタイヤはノーマルタイヤなので、駐車場の標高1,100mだと積雪で帰れなくなる可能性も有り、諦めて翌日は朝一のロープウェイで下山することに。
山荘で、ココア(ともき)とビール(こう)で乾杯して、夕日に染まる幻想的な雲を見た後、各々のテントに戻って夕食をとり、私は19時頃には就寝。途中、テントを打ち付ける雪と風で何度か目が覚めるが、3時過ぎまでよく寝れた。2日目
のんびりテントを撤収して、7時頃、山荘を後に西穂高口駅へ。
まだ、ロープウェイの始発まで時間が有ったので、回廊の壁を利用して、アイゼンの前爪に乗ってトラバースする練習。
乗り場に向かう途中に気になる看板が・・・。
頂チュロス?
われら“頂山の会”を象徴する“頂”の文字が目に入り、即購入。加えて、しらかば平駅に到着すると、すごく香ばしいにおいが・・・。
“アルプスのパン屋さん”で焼きたてのチョコクロワッサンを買っている間に乗り継ぎのロープウェイは行ってしまった・・・(;^ω^)。(食べ物の誘惑に弱い二人)
購入したチュロスとクロワッサンを食べ、次の便に乗り、9:35に下山。
帰りは、ともきチョイスの、新島々近くにある“竜島温泉 せせらぎの湯”(地元の方ばかりで、比較的空いていておすすめ)にて入浴。
時間も早かったこともあり、下道を走行し、諏訪湖そばの“つむき亭”で梅しそササミカツ定食(私は定番の大盛り)で今回の山行を締めくくり、夕方には都内に帰り着きました。
1日目は朝から晴れ渡り、風は殆ど無かった。気温はそれほど上がらなかったが、日当たりが良い場所の雪面は少し緩いと感じる場所もあったが、基本的に多数の登山者により踏み固められた雪は高速道路状態。西穂直下の急登もステップきちんと切って有り、特にロープを出すような不安に感じる場所はなかった。
〇あとがき(こう)
春の訪れを感じる西穂ブルーのすばらしい天気で、北アルプスの景色を堪能出来た。
ロープウェイを利用したお手軽北アルプスで、歩行時間も少なく、山荘の真横にテントを張れるので、リゾート気分でした。
(西穂独標の手前から先は岩と雪のミックスで、高度感も有り、きちんとしたアイゼンワーク、ピッケルワークが要求され、ミスの許されない山域ではある)
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◯感想(ともき)
今シーズンはお陰さまで
11月の木曽駒から始まり
12月谷川岳西黒尾根(アイゼントレ)
1月蓼科山(歩行訓練)・霞沢岳(初アルパイン)
2月西吾妻・蔵王(東北観光)・南八ヶ岳日帰り縦走(トラバーストレ)
3月甲斐駒ケ岳(ピッケルワークトレ)
と自分の雪山史上最多の登山回数だった。
そして今回の西穂は難易度的にもその集大成といえる山行であった。
しかし、駐車場でプラティパスが水漏れしていることが分かり
その直後に落としたテルモスからお湯が漏れ
持参した2.5ℓの水とお湯が無くなり
ザック内も被害を受ける幸先不安な出発となった。
その後の登山は、日頃の寝不足とテン泊装備の重さで
小屋に着く頃にはバテバテ
荷を軽くして目指した頂上も
ピラミットピーク手前で弱音を吐く始末。
こうの「ここまで来たらピークは後少しだから勿体ない」
という言葉に背中を押され、なんとか頂上へ。
登頂直後はヘトヘトで360度の絶景に感動する気力もなく
しばらく経ってから徐々に感動が押し寄せてきた。
そして下山
頂上直下はステップを切ってあるもののザラメ雪で崩れやすく
眼下に広がる絶傾に思わず腰が引けた。
一歩一歩慎重にバックステップで降り何とかクリアするが
次から次へ繰り出される幅の細いトラバースや
アイゼンの効かないサラサラ雪の斜面
独標を越えるまでは緊張の連続だった。
ようやくテン場に着き小屋で祝杯を上げると一気に緊張の糸が解け
気づくとこっくりこっくりしていた。
夕飯は各自テントで個食。
調理中、分離型のバーナーにも関わらず
鍋がゴトクごとひっくり返った。
幸い水が半分以下だったので大惨事は免れた。
夜は天気が急変し霰と風がテントに吹き付けた。
つくづく今回は水難に見舞われた山行だった。
追記
上記のあとがき(こう)と自身の感想に差があるのは
雪山経験や体力の差だと実感。
来シーズンは余裕のある雪山登山ができるようにしたいものだ。