Member :まるひ(CL)、こう
Timeline :
念願であった初アルパイン。まるひと、小同心クラックへ行ってきました。
前夕都内発で、八ヶ岳山荘へ。仮眠室の暖かい布団で3時まで熟睡。
軽く朝食を食べ、車で赤岳山荘の駐車場へ移動。
パッキングを終え、まだ暗い中、北沢経由で赤岳鉱泉へ。
まるひのハイペースに引っ張ってもらい、赤岳鉱泉まで1時間弱で到着。
少し休憩して、大同心沢へ。
大同心沢の分岐から、硫黄岳に向かう一般登山道を外れ、ロープをこえて沢沿いにしばらく進み、急登の大同心稜登る。
基部を歩いていると、つららや霜柱が。
冬が近づいてきているということだろうか。
急登を登ってきたので、私は半そでTシャツ。
大同心の向こうには、蓼科山、そして北アルプスが見える
ガイドツアーらしき先行パーティー1組(3人)が装備の準備をしており、2番目の到着。
装備の準備をしながら、じゃんけんで私が奇数ピッチ、まるひは偶数ピッチをリードに決定。
今回は事前に打ち合わせしていた、ビレイ点も含め、すべて残置無視縛り。
クライミングシューズも持っていたが、アプローチシューズで十分と判断。
傾斜はさほどでもないが、高度感があり、慎重にスタート。緊張で、体の動きがにぶい。
フェースを左上し、手ごろな岩にスリングをかけて、中間支点を取りながら、チムニーに入り、1ピッチ目の終了点へ。
前のパーティーのフォロワーがリードのビレイ中でしたが、残置無視なので、横のピナクルで支点構築。
まるひは、さすが。経験豊富なだけあって、私と違って動きがスムーズだ。
2ピッチ目はまるひのリード。
急なチムニーだが、ホールドは豊富。
2ピッチ目の終了点で、中岳沢、阿弥陀岳?をバックに記念撮影。
自撮りだと、近すぎてうまく撮れない。
最高の天気と眺めで満面の笑みのまるひ。
緊張から、私は顔が少しこわばっている。
3ピッチ目は私がリード。
高度感に慣れ、ようやく体の動きが滑らかになってきたが、あっという間に小同心の頭へ。
ご満悦のまるひ。
ここから横岳山頂までは、ロープを解いて装備を整理し、簡単な岩場歩きで横岳山頂へ。
大同心には南陵ルートの最終ピッチのドーム部分を登攀中のパーティが見える。
山頂では、居合わせた登山者の方に写真をお願いし、小休憩。
いろいろ話しかけられて、なんだかよく分からない優越感。
登ってきた小同心を横岳山頂から見下ろす。
後続パーティが小同心の頭の少し下に見える。
下山の為に稜線上の鎖場経由で大同心ルンゼへ。
大同心の頭には登攀を終えたパーティが見える。
大同心ルンぜを見おろす。
大同心ルンゼは、安全の為に5~6m程度の懸垂下降をする場所が1ヵ所あったが、それ以外は徒歩で問題なく大同心基部へ。
まるひの希望で、いつかトライすることがあるかは分からないが、大同心雲稜ルートの取りつきを確認。ところどころボルトが見える。
大同心をバックに。
朝は暗い中をヘッデンで急いでいたので、気付かなかったが、苔や川が綺麗だ。
赤岳鉱泉で少し休憩し。車の停めてある赤岳山荘には12時半過ぎに到着。
下山連絡を入れ、時間が早いことも有り、八ヶ岳山荘でお風呂に入ってすっきりし、J&Nのテラスで心地よい風の中、シェフ特製カレーを食べて、14時に帰路へ。
※16時くらいには新宿に帰り着く予定が、渋滞核心で、新宿に着いたのは19時近くでした。
〇あとがき
今回、残置無視は良い経験となった。カムやナッツを持って行ったが、支点に使える場所はほぼ無く、ピナクルを利用。
昨年“頂山の会”へ入会し、その目的であった“アルパインクライミング”にたどり着くことが出来、感無量です。
最高の天気に恵まれ、非日常的な高度感からくる適度な緊張感、最高でした。
また、まるひには、仕事が忙しい中、お付き合いいただき、本当に感謝です。
引き続き、技術、体力向上に努め、山ライフを楽しんでいきたいと思います。
〇初アルパインを終えて、改めて感じた事。
クライミング技術も重要だが、装備を背負っての歩く力も重要要素。
安全管理(フリークライミングよりも多岐にわたる技術、知識、判断力が必要になる)。
高度感への順応が要求される。
信頼できるパートナーが必要。
●まるひ感想
スムーズに行動できたので、休憩をゆっくり入れてメリハリを付けられてよかった。
そして雪が降り始める前に、晴天に恵まれたこともあり楽しい山行になった。
無雪期の八ヶ岳は久しぶり。変わらず苔と森が美しい。
とは言え、来る冬も楽しみだ。
・八ケ岳山荘でゆっくりして気持ちを落ち着かせて臨んだ
・しかし初っ端からこうのペースが速くテンションがアガる
・壁はところどころボロい
・思ったよりたくさんパーティーが入っていた