Member : こう、まるひ
Timeline :
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7:00 みずがき山自然公園駐車場
8:00 十一面岩末端壁
8:45 Joyful moment 取り付き
9:05 登攀開始
9:40 登攀再スタート
10:30 2ピッチ目スタート
11:30 3ピッチ目スタート
12:10 休憩
12:20 4ピッチ目スタート
12:50 登攀終了
14:30 末端壁
15:00 駐車場
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Author : まるひこれは正面壁。目指すは奥壁
自然公園に近づくにつれ黄葉が目立ち、奥秩父の緑と遠くに見える白い岩を見て気持ちが高まる。
こうにJoyful momentに誘われたのが6月か7月。
気軽にOKして、いそいそと初登者のJoyful momentのテキストを読み、地図とトポを眺めた。
しかし当初予定の8月下旬は2022年毎週末の雨の呪いで延期になり今日を迎える。
アプローチ核心な面があるが、有り難い事にこうが事前に取り付きまで下見してくださったので、取り付きまで迷うことはなかった。
末端壁から先は急登だったが谷を抜ける風が気持ち良い。
振り返ると麓がよく見え陽が差している。
末端壁の水場は登山道脇にあった
結構登ってきたが、
まだ登る
取り付きには一番に着いた。我々含めて3パーティー。
上部は陽が当たり乾いた感じで夜半降ったであろう小雨の影響は少なさそう。
ジャンケンによりまるひスタートで登攀開始。
岩は少し湿気った感じがしたがフリクションは問題ない。
左上し始める辺りが少し体勢を作りにくかったが2つ目のカムをセット、、、したところで左手がかじかんで指が緩慢にしか動かない。
テンションかけてあれこれするが埒が明かず。。。いったん降りて待っていたパーティーに先を譲った。
こうに代わってもらい再スタート。
やはり出だし10mくらいが緊張感があるらしく荒い息遣いが聞こえる。
そこを越えるとロープは順調に伸びてビレイ解除。
ガスが出て空気も冷えてきた。
先行パーティーが次のピッチに時間がかかっていて10分くらい震えて待つ。
最後のパーティーは京都から来たらしく、某TTM先生を思い出すなどしながら手を温める。
もう一枚着ておけばよかったと数回後悔した頃コールが来た。
ゲートを飛び出す出走馬の心持ちで登る登る登る。
朝イチ日和ってしまったなと思いもしたが、登ってしまえば楽しく、なってきたとこでハイハイトラバース。ビレイポイント到着。
ハイハイトラバース(ビレイポイントより)
トポ上3ピッチ目、まるひリード。
ワイド中盤は浮石もあったが支障なく、ワイドを抜けたところで左に乗り上げたが右に行く方がオススメらしい。プロテクションが取りづらかったので上がったところで右にトラバースする。
終了点はまだ先行パーティーがいたので一段下のテラスで立木からビレイ。
時折ガスが切れて麓まで見える。天気のいい時にまたやってみたいと(まだ終わってないが)思う。
順調に登ってきたこうも楽しかったらしく、歓喜の雄叫びを発していた。
雄叫びを終えて一枚
小ヤスリがよく見える
以前こうに「メット黄ばんでますね」と言われた僕のメットは今日も黄ばんでいます
こうリード。ワイドパートが大変そうでレストしながら奮闘していた。
途中で要領を得たようで落ち着いた感じで登っていたが、それでも要所要所で奮闘的で心の底から偉いと思う。
ワイドを抜けたところで2度目の雄叫び。そら雄叫ぶよね。
ワイドは奥にハンド、フットがよく決まるので安定はするが、身体がクラックの奥にはまりすぎて少し登りにくい。
結局リービテーションは使わず登って、ワイドの出口でこうに「まるひもそこで叫んだ方がいいですよ」と言われるも、
心中で小さくガッツポーズタイプの私は笑顔のみとさせていただいた。
左手と左足が必死にジャムっている笑顔
補給して最終ピッチはまるひリード。
短いクラックがあるくらいで特筆すべき所はないが、最後まで楽しい。
こうも続いて山頂へ。ここも時折ガスが切れたが山頂方面は終始ガスがかかっていた。
山頂から見る正面壁
紅葉がよかった
達成感
落ちたくない穴に降りて下山路へ。ルンゼから取り付きに戻ると後続パーティーは敗退していた。
正面壁のルート見学に行ったり寄り道しつつ、滑る岩とザレで下山の方が疲れる。
帰りはまっすぐ都内へ。お疲れさまでした。
落ちたくない穴を降りている
十一面岩正面壁を見学
同末端壁は賑わっていた
■まるひ雑感
・取り付きまで迷う可能性が高いので時間は余裕を見ておくのがよさそう
ケルンやらテープは豊富にあるが踏み跡も豊富にある
・カムは各自1セットだったが結果的にはパーティーで1セットで足りた(我々のようなビギナーは上の番手は2セット持っておくと安心感がある)
・5番は出番なし
・空身がよい
・小川山セレクションよりも少し難しい印象
■こうの感想
・アプローチは長いが、小川山の様に混雑はしていないので快適。
・マルチ入門ルート(5.9)とはいえ、ワイドの経験はあった方が楽しめる。
・2ピッチ目、3ピッチ目は高度感、露出感からくる適度な緊張感が気持ちいい。
特に3ピッチ目を抜た時は、達成感から感極まり、雄叫びを上げてしまった。
・下山時、末端壁を過ぎるまでは急斜面に加えて足場が悪く、気を抜けない。
・トレーニングを重ね、同十一面岩左岸壁“錦秋カナトコルート(5.10a)”、末端壁“調和の幻想(5.10a)”、奥壁“恋するモーメント(5.10b)”を目指したい。