Timeline :
第一階段を登るTom |
ラクダのコルからバットレスを見上げる この後、Tomさんが核心のバットレスをサクッと登り、ピークへ向かう |
明神岳のピークに立つオヤジ達 |
今日の幕営地 |
テントを開けると前穂高が... |
翌朝、出発!! |
夜が明ける... |
Ⅱ峰の登りを終えて装備を解除する |
Ⅴ峰ピークに立っているピッケルをバックに |
Ⅴ峰からの下りが長い... ようやく7番標識まで辿り着く |
上高地に着いて 最初のご褒美は、五千尺ホテルのアップルパイ♡ |
温泉で汗を流した後のご褒美は、定番のレストラン十字路で! ご馳走様でした♡ |
今回の山行は、けいたから誘いがあった。7月末に北鎌尾根経由で滝谷ドーム中央稜を登るプランを予定しており、それまでに『すり合わせ』をしておこうという趣旨だった。お互いの力量、登攀システム、お作法などを事前に把握しておかないと、ぶっつけ本番で滝谷になってしまう、という懸念はもっともだ。行き先は、けいたの庭と言ってもよい明神岳。今年だけで既に2回歩いているそうだ。
調布駅に前夜集合して沢渡へ。たっぷりの仮眠後に始発バスに乗り、6時前に上高地スタート。曇り空で少々肌寒かった。初日の東稜ルートは前半緩やかであまり疲れないものの、縦走自体が4、5年ぶりだったため、忘れている感覚を取り戻すのに苦労した。足の置ける場所の見極めや置き方といった足運び、無数にある踏み跡から正しいルートを選択する眼、疲労を最小限に抑える呼吸やペース。ハイマツの生い茂っている中を引っかからないで通過するコツ。些細なことが身体にしっくりきておらず、無駄に力を消耗していた。
ひょうたん池を通過し、第一階段に到着。乗り越す際のスタンスが思ったより悪かった。天候悪化のため初日はラクダのコルで幕営か、とも思われたが、杞憂に終わった。バットレスの手前でロープを結び、Tomリード。クラック直登もあり得たが、けいたから登れないから右側を巻くようにとお願いがあった。残置ハーケンもあり、またクラックも豊富で支点は容易にセットできる。2ピッチでバットレスを越え、少し登ったら明神岳主峰に出た。主稜を登ってくる別パーティーに山頂直下のビバークポイントは譲り、我々は前穂岳側に降りてテント設営。パンやパウンドケーキを軽く食べ、15時から昼寝。17時に起きて夕食、19時過ぎに就寝。目の前に前穂高岳がドンと聳えているはずなのだが、ガスが湧いていて展望はイマイチだった。
二日目は3:45起床。5:30出発。明神主稜をII峰、III峰、IV峰、V峰と南下するルートだ。けいたがルートを熟知していることもあり、大きく迷わずに済んだが、不慣れなメンバーだけで縦走した場合、誤った道を選んでしまうことも十分考えられる。薄い踏み跡を頼りに自分で判断するしかない。道は相当にガレており、ルート全体が浮き石といってもいいほどだった。II峰のトラバースが悪く、ロープを出す。60mを持参したことから、1ピッチで抜ける。もし再度来ることがあれば、ここは主峰に向かうパーティーが稜懸垂下降をする壁を登ってみたいところだ。岩質が脆くて手が出ないかもしれないが。
濡れた岩や木の根は滑りやすく、慎重に降りる。もうそろそろ終わりにしてほしい、と思っていると整備された登山道に出た。足元の岩は概ね平らで崩れることはなく、快適さはまるで高速道路だ。15分ほどで河童橋に到着。人の多さに圧倒された。
それにしても山はいい。声をかけてくれたけいたに感謝だ。8月の劔岳や9月の北鎌に備え、もう少し感覚を取り戻しておこう。
■けいたの感想
この週末は、夏の山行の前に 一度一緒に登っておこうということで、会の先輩Tomさんと2人のお見合い的な山行へ。
歳は同じだけれど、会に入らなければ きっと知り合ってもいないような2人。
そして 簡単とはいえ、ロープもちゃんと出すアルパインルート。僕もドキドキだったけれど、Tomさんもきっと不安だったことだろう。
しかし、三味線弾くのが得意な先輩は、歩けるし 登れるし… 僕の方が引っ張られる始末😅
結局、なんの不安もないばかりか とっても安心できる 素晴らしい山になったのだった😊
いやあ、ほんと楽しい山だったなぁ! 何度も登っている明神岳だけど、パートナーが代わると山自体が変わる。山って、本当に不思議なもんだなぁ😊
来月の山も その先の山も、Tomさんよろしくお願いします!!
梓湖畔の湯
https://azusakohaann.jimdofree.com/
■下山後のご褒美
レストラン 十字路
0263-47-7230
長野県松本市新村468-1
https://tabelog.com/nagano/A2002/A200201/20007657/