剱岳

2011-08-14

01_無雪期 l_北アルプス

Date : 2011/08/13-14
Member : オビワン、カナ、テトラオドン、アースコンパスSさん、ちえ蔵(記録)
Timeline :
08/12前夜発
08/13 室堂バスターミナル(7:30)~浄土山~雷鳥沢~剱沢キャンプ場(14:15)
08/14 キャンプ場出発(3:40)~一服剱~前剱~剱岳山頂(7:30)~キャンプ場テント撤収~室堂(14:00)

 遅ればせながら…8月の山行の報告です。
お盆休みを利用して、師匠オビワンのもと、岩と雪の殿堂「剱岳」の一般ルートに行ってきました。
 思い起こせば、2年前の2009年9月、剱岳の一般ルートも登ったことがないのに、師匠オビワンのもと、会山行で剱岳のバリエーションルート(八ツ峰の6峰~小窓ノ王~仙人池~水平歩道~欅平)を縦走しました(詳細はブログの山行報告をどうぞ)。
 その時は天候も良く、雪渓や険しい岩稜歩きなど、大変貴重な経験で楽しい山行でした。しかし登攀技術も体力も、至らぬ点が多く、時間が足らずに剱岳の山頂を踏むことは出来ませんでした。

 やっぱり剱岳の山頂を踏みたい!と思っていたので、今回、師匠オビワンが室堂までの格安バスを利用した剱岳山行を計画していると知り、参加に名乗りを挙げました。お盆休みの真っ只中、夜行バスはいざ出発です。
 バスは「ともしび山岳会」の皆さん30名弱と、「いただき」メンバー3名、今回ご一緒する「アースコンパス」のSさんの混成です。ともしびさんは、バスの中で早速宴会スタート。終始盛り上がっていました。

 7時半、室堂バスターミナル到着。立山三山もすっかりガスに隠れて、曇り空のスタートです。
曇りの室堂
 初日の13日は、準備体操の意味も込めて、のんびり歩きます。日ごろの行いが何とやら・・・か、浄土山へと向かう途中に晴れ間も見え、景色が綺麗です。


 が、しかし・・・浄土山山頂はガスの中。黒部湖を隔てた、針ノ木岳などもガスの中。残念ですが、雷鳥がいたので良しとしましょう。
 浄土山から一ノ越を経て、雷鳥坂を目指します。お盆休みで、雄山へ至る登山道は登山者でいっぱいでしたが、一ノ越~雷鳥沢間は登山者も少なく、長閑な景色の中、思い思いの写真を撮ったり、大の字でひっくり返ってみたりしました。

休憩~
  雷鳥坂です。登ります。坂は坂の上まで登るしかないです。
雷鳥坂 下は雷鳥沢キャンプ場
 雷鳥坂を登り、剱御前小舎の前で一休みをし、もうひと頑張りして剱沢キャンプ場に到着。キャンプ場はテントで大賑わいです。

 テントを張って、お待ちかねの乾杯です。キャンプ場には冷たい水が湧き出ていて、持参したビールも冷たく冷やせます。
 まずはおつまみで乾杯。今回ご一緒したアースコンパスのSさんから、鮭とばを頂きます。Sさん「ザックが重いと歩けないので、できるだけと荷物は軽くしてきました」とのことですが、鮭とばを炙るための網などはしっかり持参。炙った鮭とばは格別でした。

 夕飯は師匠オビワンお勧めのワカメサラダとマーボー春雨。ビールも白米もすすみます。

 そのうち、剱岳山頂のガスも晴れ、カッコイイ姿が現れました。明日の登頂が楽しみです。

 
 翌日、山頂アタックは、他の登山者も多く登山道渋滞が予想され、自分たちも歩行スピードは速くないので、ヘッドライトの光の中、3時半過ぎに出発しました。しかし既に多くの登山者が行動を開始しており、一服剱の登りには、ヘッドライトの列が見えました。


 5時頃、一服剱の山頂到着。休憩していると、東の空が明るくなり、五竜~鹿島槍の方角に綺麗な朝焼けを拝むことができました。

 天気は快晴。前日のガスが嘘のように、五竜や鹿島槍、薬師や水晶、富山湾など360度パノラマびゅーで最高です。

 前剱で行動食の朝食を食べていると、登山者さんの数が一段と増えた感じがしました。クサリ場やちょっと急なガレ場では、渋滞で時間をとられるので、ここで二手に別れ、岩稜帯歩きにあまり慣れていないというSさんと師匠オビワン、カナちゃんはゆっくりペースで、テトラオドンさんと私は出来るだけ渋滞に巻き込まれないように先を急ぎました。

 剱岳・別山尾根の核心部と言われる平蔵ノ頭やカニのタテバイは、しっかりクサリなども整備されており、歩きやすかったです。でも、カニのタテバイ・ヨコバイではたまに登山者が滑落したと聞くので、やっぱり緊張します。

カニのタテバイ

 その後早月尾根との分岐を過ぎ、待望の剱岳山頂に到着しました。槍・穂高、北方稜線など素晴らしい景色です。八ツ峰の岩峰も迫力あります。


 オビワンチームも到着し、みんなで記念撮影。
 時計を見ると8時です。予定よりも随分時間がかかってしまいました。帰りのバスの時間を考えると、テント撤収組を先に行かせようという作戦になり、テトラオドンさんと私はガンガン下ります。下降路のカニのヨコバイでクサリ場を通過し、15mほどの梯子をおり、ガレ場で落石に注意しながら。
カニのヨコバイ
 キャンプ場に到着し、テントを撤収し待っていても、オビワンチームがなかなか戻りません。何かあったのかしらと心配いていると、師匠オビワンが一人戻って来ました。下山でカナちゃんが膝が痛くなり、Sさんもお疲れ気味とのことで、バスへの乗車は諦めゆっくり下るとのこと。

 師匠オビワンの気遣いと判断で、二手に分かれたまま、テトラオドンさんと私は、ひとまずバスに間に合うよう、先に室堂へ向かうこととなりました。共同装備をザックに詰め込み、ダッシュで室堂バスターミナルを目指します。

 テトラオドンさんは体力があるから良しとして、私はもう体力トレーニング状態です。休憩は剱御前小舎前での小休止のみ。あとは時間との勝負で、会話も写真もありません・・・。

バテバテで傾いてます。
 観光客で賑わう室堂散策路をバテバテで歩き、どうにか帰りのバスに飛び乗りました。「ともしび山岳会」の皆さんは温泉でさっぱりし、アルコール片手ですが、私たち二人は汗だくです。帰路の高速は、お盆の渋滞に巻き込まれ、新宿到着は0時半過ぎとなりました。
(ちなみに、オビワンチームは無事下山し、新幹線で22時半頃には東京に帰りついたとのこと。)

 後半はトレーニングのような山行でしたが、剱岳はやっぱり迫力のあるカッコイイ山で、山頂からの景色も素晴らしかったです。次は、源次郎尾根や八ッ峰再チャレンジなど、まだまだ行きたいルート満載の剱岳でした。
                                      (写真提供:テトラオドンさん)

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