Member : 組長、カズ、ao、かよ（記録）
Timeline :用木沢出会～モロクボ沢～畦ヶ丸山頂～西沢
山友会のaoさんをゲストに迎え、西丹沢のモロクボ沢に行ってきました。
「やっぱり、夏は沢がいちばん。ひとでいっぱいの山を縦走するより、ずっと気持ちいいよー。」との声に誘われ、はじめての沢に挑戦です。
メンバーは、ほんものの沢ヤを目指す組長、道具屋カズさん、そして山のスペシャリストaoさんとなんとも心強い。
さて、用木沢出合から白石沢へ向けて道なりに歩き、やまびこ橋を渡った先にある堰堤から入渓。
沢道って案内板や赤テープがあるわけではないんですね。
いつも頼りにしている山と高原のマンガ地図は、早くも役に立ちそうにありません。
みんなどうやってコースを判断しているんだろう？と首をかしげながら、とりあえず、組長のあとをついて行きます。
前日の大雨のためか、流されてきた岩が不安定そうに転がっていたり、なぎ倒された大木が道をふさいだりして、道は荒れています。
うす暗い天気と相まって、いまひとつ気分が晴れません。
標高800ｍを超えた辺りででしょうか。本来その高度にあるはずの大滝がないのはおかしいとaoさんが指摘します。
カズさんGPSで確かめてみると、やはり間違っているようです。
下降すればすべてがわかると来た道を引き返し、初めの堰堤まで戻ってみると、なんと「ショチクボ沢」と刻まれています。
おおっと、入渓点を間違えてしまったようですね。
さらに下降して白石沢とショチクボ沢の分岐点辺りから再入渓。
水は澄みわたり、白い岩肌が昇り始めた日に照らされて、きれいな渓相です。
水の中にびちゃびちゃ足をつっこみ、遡行してみます。うーん、気持ちいいかな？
しばらくすると、どどどどど滝から水が落ちる轟音が聞こえてきました。20メートル大滝の登場です。
「ひやっほー！」と雄叫びを上げる組長に、「すごーい！すごーい！」と歓声をあげるわたし。
一方、そんな私たちを写真に収めようとカメラをかかえるaoさんとクールに滝をみつめるカズさん。
それぞれに大滝を楽しんでから、左俣のザレを少し上がり、岩場を登って大滝を巻きます。
この岩場はベテランの皆さんにとってはなんてことありませんが、わたしは念のためロープで確保してもらいました。
足を滑って、、、なんてシャレになりませんもんね。
さて、この大滝を超えてからはうつくしいナメが続きます。
見てください。見事でしょう？？
これで晴れていたら完璧ですね。
水流が強い滝が続くので、左右の岩をつたっていきます。
「足の裏全体を岩にのせるとスリップしにくいよ」「水際よりも水の中の方が滑りくいよ」と
ほどよくアドバイスをいただき、無事突破したところで、お昼御飯。
なんとaoさんが蕎麦を用意してくださっていました。
「今日は曇ってるから、ちょっと寒いかも～」とaoさん。いやいや、沢で蕎麦なんて。最高に贅沢ですヨ。
お腹が満足したところで、出発。
平和なナメ群を過ぎると、苔むすゴーロのもののけ姫の世界に突入です。
沢登りにも慣れ、ぴょいぴょい気分よく岩を登っていると、後ろから「んんんんん～♪」という音が。。。
後ろのカズさんが気分よく歌っているようで、aoさんもつられて歌い始めます。
世の中にどれほどデートで沢にいくカップルがいるのかわかりませんが、
大滝・ナメ滝・苔むすゴーロと見どころあり、ちょいスリルありで、このモロクボ沢は穴場的スポットかもしれません。
みな沢を満喫したところで、いよいよクライマックス。
間違えずに畦ヶ丸の尾根に詰めあがれるか？地図読みの力が試されます。
ちょうど、その前の週にモロクボ沢に来たaoさんは、赤テープに従ったところ、非常に急な尾根に行きついてしまったとのこと。
沢の分岐点に来るたびに、地図と高度計、そしてGPSで位置を丁寧に確認しながら、進みます。
沢の水もなくなり、だんだんとザレた急傾斜になってきました。
このツメが本日の核心でした。
道々に残っている枯草を何本か掴んでバランスを取りながら、のろのろと登っていると、上から歓声が。
どうやら地図読みがピタリと当たり、畦ヶ丸の頂上に着いたようです。
ぶじ到着！
記念写真を撮った後は、のんびり地図読みを楽しみながら、下山しました。
みなさん、おつかれさまでした。
そして、aoさん、車からお昼御飯、沢登りのサポートと何から何までお世話になりました。
初沢登り、大満足です。
