Member : あ~り、のり、ちえ蔵
Timeline :
3/23 鹿島集落出発(8:00)~ジャンクションピーク(11:45)~P3(12:20)~2000m付近幕営
3/24 5:30スタート~P2~P1~爺ヶ岳中央峰(8:05)~下山(13:00)
地上では、例年より早い桜の開花で、すっかり春の到来を感じる今日この頃、残雪期ピークハントに、北アルプスの入門コース、爺ヶ岳東尾根に行ってきました。
爺ヶ岳東尾根は積雪期に爺ヶ岳にアプローチする、北アルプスの入門コース。積雪期のみのルートで簡単な雪綾、雪壁登って、爺ヶ岳に至る雪綾の初級ルートとして紹介されています。とは言え、天候や積雪量次第で、ぐっと厳しさが増すのが雪山。あ~りとのりさんは以前2月に東尾根に行くも、ラッセルで時間オーバー。今回は残雪期ながら、リベンジとのことで気合いが入っております。
前夜金曜日、あ~りの日産ティーダに乗って、高速をひた走り、東尾根の取り付きとなる鹿島集落に到着。車中泊で仮眠をとったのち、翌朝、取り付き箇所の狩野さんのお宅へ。お宅の前には、「登山者の方へ」と書いてある大きな白い看板があってわかりやすい。(ちなみに看板には、安全に登山してねと書いてあります。)車3台くらい駐車できるスペースがあり、ティーダはここで留守番。
本当に普通のお宅の敷地に失礼して、トコトコ行くと、「オババの碑」と言われる石碑があり、東尾根はこっちだよ!という看板も出てきます。少しいくと右手に急登があり、ここが取り付き。雪は無く、落ち葉を踏みながら木々につかまり急登をよじ登ると、稜線に。雪は1200mあたりから登場。雪質は締まっていてトレースもあり登りやすい。始めはガスっていた天気も次第に回復し、すっかり暑くてたまりません。
本当に普通のお宅の敷地に失礼して、トコトコ行くと、「オババの碑」と言われる石碑があり、東尾根はこっちだよ!という看板も出てきます。少しいくと右手に急登があり、ここが取り付き。雪は無く、落ち葉を踏みながら木々につかまり急登をよじ登ると、稜線に。雪は1200mあたりから登場。雪質は締まっていてトレースもあり登りやすい。始めはガスっていた天気も次第に回復し、すっかり暑くてたまりません。
狩野さんのお宅へ |
取り付きの急斜面(下山がツライ) |
1766mのジャンクションピークにでると、鹿島槍のカッコイイ双耳峰がお出迎え。テンションがあがります。東尾根は中間部で尾根が一部痩せているものの、全体的に傾斜が緩く、登りやすい。天気も良いので、写真をとりとり本日の幕営地、P3を目指します。
ジャンクションピークからの展望 |
ジャンクションピーク以降、何箇所か幕営適地があります。今回は2000mくらいのところに、しっかり整地された幕営適地を発見。こちらにテントを張って、のんびり水作りと晩御飯の支度。夕飯は、良い子が大好きカレーライス。
贅沢なテン場 |
夜は、大町の夜景が綺麗。テントの中もさほど寒くなく、ザックに足を突っ込むことなく就寝、季節は春に向かっているのねと感じます。
翌朝24日、5時半出発の計画で起床し、準備に取りかかります。天気は快晴。これはもう山頂踏むしかないぞと気合いを入れてアイゼンを装着。朝日を浴びる山々や雲海が本当にキレイです。
P2へ登りは、アイゼンがきいて、雪に蹴りこむ感覚と音がとても気持ちいい。ダガーポジションとキックステップをきかせて、P2に到達すると、その後は東尾根の注意箇所、ナイフリッジが登場。強風時は怖さを感じると思いますが、本日は風も西風で東尾根上は穏やか。バランスとって、ナイフリッジの高度感を楽しみながら進みます。特にロープの必要はありませんでした。
P2への登り |
ナイフリッジ |
山頂直下、強い西風が吹く |
山頂到着 |
鹿島槍へと続く稜線 |
山頂で暫し景色に見とれながら栄養補給(あ~りはスナック菓子)したのち、後立山のカッコイイ山々の姿に後ろ髪を引かれながら、来たルートを戻ります。P2からの下りはクライムダウンで。その後はテントを撤収し、ひたすら尾根を下ります。何気に一番疲れたのが、最後の鹿島集落へ降りる急斜面。落ち葉と霜が解けてスベスベな斜面に悪戦苦闘しながら下山し、温泉入って帰路につきました。
今回は天候にも恵まれ、展望も申し分ない山行でした。積雪量、天候によっては厳しい山行になりますが、ルートも明瞭で展望もよく、ナイフリッジや簡単な雪壁の登下降もあり、雪山入門のステップアップに良いルートだと思います。
次は鹿島槍へも行くぞ。
次は鹿島槍へも行くぞ。
(ちえ蔵)