ジャンダルム

2013-08-25

01_無雪期 l_北アルプス

Date : 2013/8/25-27
Member : Akko(CL)、まり(SL、記録)、のり
Timeline :8/25 新穂高ロープウェイ西穂高口1224~1324西穂山荘
8/26 西穂山荘0400~0502西穂独標0512~0620西穂高岳0630~0740間ノ岳0750~逆層スラブ0816~0830天狗の頭0840~0915天狗のコル0925~1059ジャンダルム1130~1250馬の背~1310奥穂高岳1355~1430奥穂岳山荘
8/27 奥穂高山荘0550~0730涸沢ヒュッテ0745~1240上高地

憧れていたジャンダルムに行ってきました。当初はジャンダルムからさらにキレットまで行く予定でしたが、前半の天気が悪いことから、急きょジャンダルムのみに計画を短縮。それでも、十分楽しいルートで、達成感も格別な山行になりました

「あっちが”ジャンダルム”というところだよ」と友人に教えられたのは、3年前に初めて奥穂高に登った時のこと。奥穂山頂から見えるジャン方面は岩岩岩だらけで、人が通るところなのか?と思ったことを覚えています。そんな風に漠然と”恐いところ”と思っていたルートに今回は挑戦。のりさんもAkkoさんもすでにこのルートを経験済み。心強い限りです。ちなみに、岩場を延々と10時間近く歩くことから、荷物は極力簡素化し、小型軽量化に努めたうえで挑みました。

8/25 新穂高~西穂山荘
この日は西穂山荘に行くだけ。早朝(5時)にバスから新穂高登山口に降ろされるものの、当然ロープウェイは開通しておらず、ベンチでうたたねしながら待つこと3時間。ようやく朝一のロープウェイに乗るものの、雨。。装備を濡らしたくない私たちは、中間駅で焼き立てパンを買って時間をつぶし、さらに山頂(ロープウェイ西穂高口)駅でも雨を止むのを待ちます。

焼き立てクロワッサンとほっとみるく。
昼過ぎ、雨がやんだころを見計らって、ようやく西穂山荘に向かって出発。あっという間に西穂山荘につき、テントでうだうだしよう、って思っていたら、なんとヘリの荷揚げのためしばらくテントは張らないでくれ、とのこと。というわけで、さらに西穂山荘でラーメンとビールを堪能しながら、さらにうだうだ時間をつぶします。というわけで、時間をつぶしてばっかりの日になりました。

西穂山荘


名物ラーメンと生麦酒
8/26 西穂山荘~西穂高~ジャンダルム~奥穂高~奥穂山荘
ついに、この日がやってきました。
気合いを入れて、朝4時に出発です。すでに西穂に向かうルートには、いくつかヘッドライトがちらちら。私達もまけじとヘッドライトをつけて、まずは独標に向かいます。
 
準備運動し、気合い注入中
独標で日の出が見れるかと思ったのですが、明神が邪魔して見えず。。奥穂では、とっても綺麗なんだろうな、と想像だけして盛り上がります。そして、鎖場、岩場を越えながら、西穂山頂に。

南アルプス、左側に富士山
 
西穂から来た道を振り返る
西穂山頂には、これからジャンに向かうパーティが我々以外に2組。うち、1組はなんと長崎から来ていた71歳の3人組パーティ(正確には、71歳一人と63歳二人)。そのお歳で挑戦する意気込み自体に対して尊敬です。
さてさて、ここからがいよいよジャンダルムへの道本番。早速長い鎖場が登場です。
慎重に足場を確認しながら下ります。(ちなみに、このルート上はホールドも足場もしっかりあります)

西穂岳からみた、ジャンへの道 ルートはどこ?

最初の鎖場
その後もずーと岩。岩。岩。
 


間ノ岳へ向かう
間ノ岳は地味なピークだったため、休憩したにも関わらず、認識せず。。そのまま天狗の頭にむけて逆層スラブへ。ちゃんとした鎖があり、しかも西穂からだと登りなので特に問題なく進みます。
逆層スラブ
スラブはこんな感じ
目先の目標、天狗の頭

高度感あります。かっこいいー
そして、天狗の頭に到着。
天狗の頭に到着!槍がきれいに見えます
 
天狗の頭からみる奥穂方面。まだまだジャンは見えない
そして、天狗コルに向けて急降下。
このルートはこんな風に登ったり下ったりの繰り返し。ふと、何をしているだ私は、、、と思ってしまいました。
天狗のコルに向けた下り
 
下った場所はこんな感じ。ちなみに、これは長崎の3人パーティ。元気だ!
そして、天狗のコルからは、こぶ尾根の頭に向けて岩稜帯の怒涛の登り。猛烈な日射しを浴びながらガレガレのところを登らなければならず、ここが一番疲れました。

コブの頭を乗っこすため、ひたすらこの岩稜帯を登る

遮るものはなにもない
そして、そして、登りきったら、ついに、ついに、突然ジャンダルムが目の前に現れました!じゃーん
ついに登場!西穂方面からみるジャンダルム
あまりにも突然でびっくり。これがジャンダルムかーと感激。荷物をふもとにデポし、ジャンのピークに向かいます。頂上には、シンボル?のエンジェルが待っててくれました。西穂方面は残念ながらガスに覆われてしまいましたが、奥穂、槍、薬師などの方面には絶景が!この雄大な景色をのんびり堪能。ちなみに、のりさんは途中で昼寝までしてました。
がんばった甲斐があったというものです!!
槍が見えます
奥穂方面を見つめるAkkoさん
たたずむのりさん
黒部五郎、薬師、水晶とかとか、絶景が広がる
ジャンのシンボル?エンジェルが待っててくれました
ジャンからの下りは落石を落とさないように細心の注意を払いながら、ゆっくり下り、そしていよいよ奥穂に向けて最後の?力をふり絞ります
奥穂方面からみるジャン。こっちからの方がカッコいいシルエットです
ジャンを超えたと思ってもまだまだ油断できないのが、このルート。やっぱり急降下し、急上昇します

急降下!

段々、ガスが迫ってきたころ、ついに最後の難所「馬の背」に到着
実際にそこに立つとどんな気分になるんだろう、と楽しみにしていたのですが、ガスガス。
高度感を感じることなく、目の前の岩に夢中になっているうちに、超えてしまいました。
あれれ、、、、少し拍子抜けです。

馬の背
余裕のAkkoさん
馬の背を無事に通過したら、もう奥穂高まではすぐそこ。
奥穂手前のケルンにこれまでの無事を感謝し、、
山の神様、ありがとう!
ついに奥穂高に到着!!やりました。がんばりました!!
奥穂山頂

あいにく、奥穂はガスガスでほぼ何も見えなかったけど、達成感はひとしお。。
単純にうれしかったです。

そして、遅れることわずか、長崎の71歳3人組みも到着です
途中で「わしらの来るところじゃなか」って言ってたけど、やりきっていました!かっけー
お疲れ様でした!!
ここから、奥穂山荘に向けてゆっくり下り、この日はみんな熟睡

8/27 奥穂山荘~涸沢~上高地
奥穂からは涸沢に下り、カールを堪能し、徳澤園でソフトクリームを食べ、あとは上高地に向けてひたすら下りました。

涸沢はいつ来ても美しい

このルートは行き先は白ペンキで明瞭に示されており、その辺の心配は不要かと。
ただ、逃げ場がほとんどないため、やりきる技量と体力が必要だと思いました。そして、一番怖いのは落石。自分が落とさないこと、人が落とした落石に反応すること。実際に今回の山行中にも登山者による落石を目の当たりにし、背筋がぞっとしました。ヘルメットは必須です!

天気にも恵まれ、怪我することもなく無事にこのルートを通れたことを、メンバーの皆さまに感謝です。
また、心に余裕が持てたのも、普段沢登りやジムで遊んでいたお陰だとしみじみ。普段から遊んでくれている皆さまにも感謝です。
本当に楽しいルートでした!



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