ジャンダルム

2015-09-05

00_会山行 05_縦走 l_北アルプス

Date : 2015/09/05-06
Member :あーさ(L)、ゼロ
Timeline :9/5 上高地(5:24)-岳沢小屋(7:20)-天狗のコル(10:19)-ジャンダルム(12:07)-奥穂高(13:40)-穂高岳山荘(14:30)
9/6 穂高岳山荘(5:34)-涸沢小屋(6:49)-横尾(8:36)-徳沢(9:37)-上高地(14:26)

頂は集中で集合する。


集中山行ということで、普段はいけないルート(ルートの距離だったり、ルートまでの距離だったり)を狙おうとメンバーはそれぞれ月曜日に休みをとって計画を組みました、最後まで天気に振り回された山行でした。

なお槍周辺には頂からは我々とみもんさんチームの2チームが進入(まりさんチームは立山..)。タイミングが合えばどこかで合流し、夢の集合実現を狙いました。

当初の計画では、初日に新穂高から槍ヶ岳まで歩き、2日目はキレットを通って穂高岳山荘、3日目にはジャンを超えての西穂高に抜ける、3日かけて槍から西穂までを繋ぐルートを想定していました。
ががが、天気が悪い。
土~月の三日間の内、当初は最終の月曜日のみの雨予報だったものの、次第に悪化して結局雨が降らないのは土曜日のみの悲惨な予報へ。参加メンバーも仕事が入ったりで次第に減り、結局は2人での山行に。

この2人ですが、秋に大きなチャレンジを控えているので、雨でもいいから兎に角距離を歩き、高度を登っておきたい。チャレンジ前の最後の山行なので本当になんとかしたい。山域を変更することまで考えましたが、どうも天気が安定しているのは北海道と沖縄だけらしい。そんなこともあり、金曜夜の予報を見ながら最後の最後まで計画を修正し続けました。

最終的に出来上がった計画は、土曜日を最大限に活用してできるだけ歩きごたえのあるルートをということで、以下の計画に。

・日曜に雨さんが降らなければ
土曜日:上高地-岳沢小屋-天狗のコル-ジャン-穂高岳山荘
日曜日:穂高岳山荘-キレット-槍
月曜日:槍ケ岳山荘-大曲-上高地

・日曜に雨の野郎が降ったら
土曜日:上高地-岳沢小屋-天狗のコル-ジャン-穂高岳山荘
日曜日:穂高岳山荘-涸沢-横尾-蝶が岳
月曜日:蝶が岳-上高地

絶対にキレットとジャンを繋げたかったのですが、流石に雨のキレットを歩く気にはらないので雨が降ったら一旦降りて、蝶に登るというもはやトレーニング山行。

河童橋を渡る

初日は4時に起床し沢渡からタクシ―で上高地へ。個人的には初めての上高地なのでキョロキョロしてしまいますが、さっさと進むリーダを追いかけます。

岳沢小屋を目指す

小屋だ
岳沢小屋までは大変歩きやすいルートです。途中で天然クーラーを眺めたりしながら黙々と登ります。というかペース速い。

小屋までは直ぐ着くわけです
土曜日にジャンを超えておこうということで選択したこのルートですが、天狗沢のルートはやや難易度が高いルートです。特に上部は落石のリスクが高いため気を抜けません。ジャンまでの最短ルートということで最近はよく使われているようですが、岳沢小屋から天狗沢に向かう人は多くありませんでした。

いざ天狗沢へ

草原的な景色が広がります

なんか秋っぽいぞ

目指すコルは良く見えていますし、マークもわかりやすい。
でもガスっていたら厳しいですね。
今日は青い空を仰ぎながら元気に登ります。

当初は牧歌的というか草原的というか草の中を沢を横切るように進みます。ところどころマークもついているので、天気が良ければ迷うことはありません。ただ何度かトラバースをするので頭上足元各方面要注意。

上部がガレガレなのは仕方ないよ

途中で出会ったクライマーのペア。
コルでビバークして飛騨尾根を攻めるそうです。
雰囲気のある方たちでした。格好いいなあ。

クライマーを追うクライマー

無賃乗車。
虫は黄色に寄ってくる。

一気に稜線を詰めるルートなので傾斜がきつい上に上部がガレているので、石を落とさないように登るために神経を使います。石を落とさずに登るのはほぼ不可能なので、互いにフォールラインに入らないようにコミュニケーションをとりましょう。
尚どうも最近ハイドレーションの調子が悪く高度を上げると放水がとまらない。明らかに飲んでいる量よりも多くの水が放水によって失われています。花に水をやりに来たわけではないので、これでは何のために水を担いでいるのか分からない。というか、登山者失格です。とりあえず止水して原因を色々と思案します。

最上部は落石しまくります。
鋸岳の大ギャップに近い印象。
もはや壁を伝い歩いた方が楽。

小屋の残骸。ビバーク適地。
冬にビバークする人が多いみたいですね

上高地から良く登ってきた。

天狗のコルは西穂に向かうルートと奥穂に向かうルートの分岐とも言えます。稜線上は人気ルートだけあって流石に人が多いですね。ジャンを超えてきた人、これからジャンに向かう方々が一休みしています。
このコルは本来であれば奥穂もしくは西穂から稜線を歩いて通過するポイントなのですが、今回は天気が天気なので途中参加という感じでしょうか。我々は右向け右でジャンに向かいます。

コルから西穂方面を望む
この天気も今日だけか

ジャン方面に進め

稜線上のトラバースは高度感ありすぎです

トラバースを超えてジャン

ジャンは取り付き部に登山者が滞留していて凄いことになっています。ささっと登りますが、落石だけは本当にやめてください。

見ての通りジャン

槍よ、お前という奴は..
西穂方面(天狗からですが)からくると、ジャンに登ると槍が見えます。ジャンで思い思いに時間を過ごしますが、穂高岳山荘のテン場を確保したいので先を急ぎます。

ウマノセコンデイル

ウマノセ通過中
奥穂からジャンをピストンする登山者が多いことを発見。という訳でジャンから奥穂にかけては人が多い多い。また、技術レベルもマチマチなのでゆっくりと進みます。

ルートを振り返ります。
格好いいなあ。

穂高岳山荘でなんとかテン場を確保し、天気予報が更新されるのを待ちます。山荘では予報を張り出してくれるのですが、更新版をみてがっかり。雨どころか強風まで予報されちゃっています。南岳にいるみもんさんチームの判断も気になりますが、こちらのチームは作戦会議の結果、冷え込みが強いこともあって翌日素直に下山することにしました。

雲が立ち込める涸沢

翌朝はザイデングラードを涸沢に下ります。時期が時期だけに登山客が多く全くペースが上がりません。今回は歩き込むつもりで準備してきていたので、せめて運動量を稼ごうと涸沢からは足早に(怒涛の)下山をします。というかペース速い。

屏風岩とか

横尾とか
みもんさんチームとも連絡がつながり、キレットを断念し下山するとのことなので折角ですから集合することにします。我々が穂高岳山荘からの下山なのに対し、みもんさんチームは南岳なので距離があることと、我々の行動開始が早く、かつ鬼下山であったのでかなりの時間(サンジカン)を徳澤園で過すことに..。

もはやピクニック@徳澤園
雨の中ソフトクリームが良く売れていましたが寒くないんですか?

マチボウケ

待っている間にかなり強い雨となりました。これはなかなかの好判断をしたのではとおどけて見せますが、まあテンションは上がらないですね。もはや別チームと合流することに意義を見出そうとします。それでもやはり山で仲間と合流するのは嬉しいものですね。悪天候の中だと尚の事感慨深い。とはいえ合流後は天気に対する愚痴がとまらず更に停滞..。

夢の集合

雨脚も弱まらないので上高地まで歩くことに。みもんさんちーむは我々が合羽を着ている間にドライにクールに先発。ふんぞり返っていた時間が長すぎたのか追いつくのに大変難儀しました。というかペース速い。

チームみもんを追う。何故だ。

上高地だよ
実質的に内容のある山行は初日だけでしたが、天候リスクは山行にはつきものなので、まあ折り合いというか状況を見ながら計画と山行中の判断を柔軟にできたという点ではよい山行だったと思います。というわけで本番前のトレーニング山行はこれにて終了。あとは本番を迎えるだけですね。
ってどこに行くんですか→フジさん。

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