立山~薬師岳

Date : 2015/9/4-6
Member : よしみ、まり
Timeline :9/4　室堂10:00～15:00五色が原
9/5　五色が原5:30～10:00スゴ乗越～10:30スゴ乗越小屋11:00～14:20北薬師岳14:30～15:30薬師岳15:45～16:30薬師岳小屋
9/6　薬師岳小屋7:00～8:30太郎平小屋9:00～11:30折立

9月の集中登山週間に、2泊3日で立山～薬師岳に行ってきました。
”集中”といっても、集まることにこだわらずに、行きたい山に行こう！ということになり、私とよしみは3日かけないといけないこのルートに行くことにしました。
”五色が原””薬師”という言葉がもつ魅力的な響きとは裏腹に、なかなかのどMルートでした


9/4　扇沢までは夜行バス。毎日アルペンが満席だったので”Willer”という高速バスを利用したのですが、これが大当たり！まず、キャンペーン中ということで値段が3,000円（横浜～扇沢）、そしてシートが相当倒せる、足置きもある、個室感覚になる頭を隠すフードもある！はじめて夜行バスで6時まで眼を覚ますことなく熟睡しました。毎日アルペン号もがんばってほしいものです

そして、扇沢からはトローリバースやロープウェイをたくさん乗り継ぎ室堂へ。どしゃぶりです。3日間の縦走のはじめでずぶぬれにはなりたくない！天気予報では回復傾向になるということだったので、しばし待ちます。そして、待つこと1時間。雨はやみ、いざ出発です。しかし、ガスガスで何も見えない。。。室堂では平日にも関わらず大量の人がいたのに、五色方面に向かうと、ほぼ人はいない。というわけで、どこを歩いているかもよくわからず黙々と登り降りを繰り返すと、いつの間にか五色が原に到着！しかし、何も見えない。。五色が原の美しさを楽しみにしていただけに、少し残念です。小屋でテントの受付をして、いざテンバへ。木道が整備されている素敵な感じです。葉も黄色になってきており、秋の香りを感じます。

ガスが晴れないかなー

小屋前の看板にはテンバまで10分と書いてありますが、10分ぢゃつかない。15分位かかります。そして、テンバにはだれもいないので、場所を選びたい放題です。ここだ！と決めテントを立てると雨がポツポツ。あれ？天気予報では回復傾向ってことだったので、いずれやむのかな、と思ってたらむしろ雨足は強くなる一方。えーーー。テンションだだ下がりです。このルートは明日が本番なので明日の天気予報を知りたく、雨の中電波を求めて彷徨い、ようやく電波をゲットし、しかも天気はよいという予報を得てうきうきでテントに戻るも、よしみは爆睡。。トイレにも行くことなく、爆睡。。。すごいです。

9/5　3時に起きると、満点の星空が！！テンションあがり、ちゃちゃっと準備をし、いざ出発



オリオン座が見える

小屋に寄り、おじちゃんといろいろと話していてると、この数週間でこんなに晴れたのはこの日だけ、と！おー、なんてラッキー！！ただ一方で、今日は薬師峠のキャンプ場を目指していると伝えると、「それだと18時位につくんじゃない」と。え？？そんなにかかる？と思うも、コースタイムで12時間。5時に出ても、17時に到着。あれれ・・・テンバにはできれば15時、遅くとも16時にはついていたいもの。。そもそも5時に出発準備している時点で薬師峠キャンプ場まで行くことはあり得ないのでは。。。とうすうす気づく。でも、コースタイムよりも早くなるかもしれないし、と言い聞かせ、とりあえず出発

それにしても、晴れた五色が原は美しい。秋らしく小金色に光っている景色が印象的でした。

テンバから小屋までの木道

小屋から立山方面を臨む

朝日。光っているのは濡れている木道

太陽がまぶしい

池糠が美しい

天気のよさに気をよくし、のりのりで縦走を楽しむ二人。昨日は見えなかった立山の景色に歓喜し、行くべき縦走路のラインも美しい。

前日は見えなかった立山

しかーし、目指す薬師岳の姿が遠い。。えー、あれ？本当にあれ？あそこまで行くの？だれが？と思っちゃう

目指す薬師岳

そして、結構細かいアップダウンを繰り返す。これがボディーブローのように効いてくる




そして、極めつけは五色が原は標高2400mだったのに、スゴ乗越しでは2,100mまで落とされるという事実。スゴ乗越から、3,000mまで登らないといけない＝ここから本番かと思うと、むむっって感じです。
なぜかネパール風のスゴ乗越小屋でのんびり休憩。この時点で心の中では小屋どまりをほぼ決定。

ネパールの雰囲気のスゴ乗越小屋。水も豊富

気をとりなおし、目的の薬師を目指す。途中の黄色斜面に心おどらせるもの、間山から見る薬師がまだ遠い。。。

間山から見た薬師。でかいなー

なんてこと。。全然ちかづかない。途中ちろ、ちろっと見える薬師、北薬師も遠く感じる。
なかなか精神的にきつい。。

ちろっと見える薬師岳

北薬師（手前）と薬師

北薬師手前は岩いわ

そんななか、槍、穂高を方を見る。そう、この週末は集中なので、あーさーやゼロはジャンに、Akkoさんチームは南岳に居るのです。みんなもがんばってるのかなー、もうテンバついたかなー、とか、天気大丈夫かなーとかいろいろ思いをはせる。見えるところに仲間がいるのは楽しいかも！こういう集中もありだなーと思った瞬間です

槍穂高　みんなもがんばってるかなー

そして、ようやく北薬師岳に到着。あと薬師までもうちょっとです。たーだ、コースタイムでは北薬師から薬師まで40分と記載されいますが、40分で行ける気がしない。。。まだ遠く感じてしまう

きたー北薬師！！

北薬師から薬師までの道

最後？の力をふりしぼり、てくてく歩く。しかし、薬師もこうやってみるとワイルドで、切れ落ちている。結構びびる道です。北薬師の看板に悪天時に通行しないように、とあったけど、納得。

薬師ピークの手前

そして、ついに薬師到着！！

いやー、疲れた。。
薬師岳は、折立方面から登ってきた人でたくさん。
実は、この縦走中、出会った人は3パーティ、4人。北薬師手前までは誰とも会うことのない、静かな山でした。北アルプスとは思えない贅沢な時間でした。（ただし、この時期だったかららしい）
よしみと苦労をねぎらい、二人ともためらうことなく、薬師岳小屋に向かいます。その道すらも遠く感じてしまう、私たち。




小屋につくと、お茶をだしてくれ、その心遣いに涙。一方で、キャンプ場までもうすぐなのにー40分だよ、と言われる。。いや、今の私たちでは40分では絶対無理！！そして、たとえ40分だったとしてももう厭。小屋に泊まらせてもらうことに。

そして、よしみから驚愕の告白が。。
「ホットケーキをやこうと思って、卵焼き用フライパンをもってきてたんです」
えーーーー！！このルートで！！
本当にお疲れ様でした。
ちなみに、そんなよしみは小屋に着くやいなや、口をあけて寝てました。
濡れているテントも持ってくれて、ありがとう！！

9/6　雨の予報だったので、スタスタ折立まで。途中から土砂降り。
その後は、富山駅で銭湯に行き、回転ずしを堪能し、北陸新幹線も堪能して帰ってきました。

つらかったけど、盛沢山の楽しい3日間でした！！
行きたいと思ってたルートに、天気に恵まれた中で行けて本当に満足です。よしみさん、ありがとう！！

記録：まり