Member : すぐりん、組長
Timeline :左岩稜取り付き0915~1245ハサミ岩頂上~下部岩壁
Author :組長
クラック、チムニー、スラブにリッジ。次は何が出てくるか。ワクワク感満載の好ルート。
取り付きは下部岩壁の左端。
フィックスロープの下がる岩溝の手前だ。
すでに先行パーティ4名が取り付いていたので、アップがてら10aのショートルートをやる。
先行が上がっていったのを見て、早速、取り付く。
1p目は5.9のクラックだ。下部のフィンガークラックに指を突っ込んでテラスに上がり、スッキリ綺麗なハンド~フィスト。岩の淵は持ちやすくレイバックでもいいだろう。このグレードに余裕がなければ、キャメ3番は2つくらいあったほうがいい。
1p目のクラック |
快適なハンド |
終了点には立派なボルトが二つ。
最後はレイバック |
3p目は、快適なハンドからチムニー。チムニーってのはなかなかやる機会がなく新鮮で楽しい。いや、楽しいかどうかよくわからないが、必死でずりずり上がってく。
右の岩の上にあるボルトまでプロテクションが取れないので少し怖い。落ちた時のズルムケ感を想像すると余計ビビリが入る。その上、ちょっと高いファイントラックのソフトシェルなんかで登っていたもんだから、貧乏人としては岩と擦れる度に神経がすり減る。次来るときはユニクロでこよう。
先行Pはビックブロを使っていたらしいが、普通はそんなもの持っていないし、まあ持っていくほどでもないだろう。
チムニー |
4p目から、樹林帯から頭を出し、高度感あふれるリッジクライミングとなる。
4p目はトポ通りだとタダの歩きだが、スグリンは欲張ってその先のリッジまでよじ登り、ロープが重くなったってことで、その先のクラックでビレイ点を作った。
3p目以降は立派なボルトのビレイ点はなく、錆びたリングボルトかハーケン、または自分でカム等でアンカーを作る。
4p目 |
4p目からは快適なリッジクライミング |
ナチュプロ、ジャミングなど広範なクライミングスキルを身につければ山登りの地平は飛躍的に広がる。
6p目 |
6p目の最後はハイライトとなるナイフリッジ。まさに手の切れそうなリッジを掴んでのハンドトラバース。八ツ峰6峰Cフェース剣稜会ルートのナイフリッジを彷彿とさせる。リッジ上にリングボルトがあったが、男気すぐリン先輩は、知ってか知らずか残置無視のカムのみ。まあ難しくないけど。
キレてますよ |
里山ナイフリッジ |
最後は、はさみ岩の基部から5.9のスラビーなフェイスを登って、ハサミ岩の頂上に立ちます。
はるか眼下に駐車場を臨むその小さな岩塔でガッチリ握手。あー楽しかった。
一旦クルマに戻って、のんびりランチ。
再び下部岩壁に戻って、昨年結局できなかった「やめるじゃやめろ10d」を無事にRP。バランシーでその上、体のふりを活かして登るルートでとても楽しいルートだ。
絶好調のすぐリンはそんな10dなんて簡単にOSして、となりの太刀11aもOS。気合の入った素晴らしいクライミングで、普段、ここで落ちたら面白いなーくらいの超適当な気持ちで人の登りを見ている僕も久しぶりにガンバと叫んでしまった。
下部岩壁は、小川ロックほどの派手さはないが、バランシーで癖のある好課題が多い。すぐりんも気に入ったようだ。