空木岳池山尾根

2016-04-24

02_残雪期 k_中央アルプス

Date : 2016/04/23-24
Member : ちえ蔵、かとー、組長
Timeline :23日 駒ヶ根高原スキー場P0726~1415BP2530m付近
24日 BP0542~0644駒峰ヒュッテ~0659空木岳頂上0725~1218スキー場P
Author :組長


春と初夏のせめぎ合い。


夜の中央道、仕事の疲れと眠気でテンション下がりがちな雰囲気を察してか、かとー君がお巡りに捕まって場を盛り上げてくれる。さすが今ドキのパーティーピーポーは違う。

女は年齢的に何歳までいけるクチか・・・3●歳かなーみたいなメンバーがメンバーなら修羅場と化しかねないギリギリの綱渡りトークに花咲かせながら、しだれ桜満開の駒ヶ根高原に着いた。

翌朝。
雪の気配が微塵も感じられない虚しさ漂うスキー場をトボトボと出発する。あたりの木々には新芽が芽吹き、春の匂いが満ち満ちている。
ひとしきり歩いたところで、林道終点の駐車場に車が駐車しているのを見つける。なんだ、車でいけんのか。。。

しばらく雪は全くなく、その上、暑いのでテンションが上がらない。ビールをプシュッっとやりたい気持ちを抑えつつ、大地獄、小地獄を這い上がり、ヨナ沢の頭付近まで来るとようやく雪上ハイキングとなる。
空木のカールが眼前に広がる小ピークでついにビールの誘惑に負け、幕とする。


空木
 よく働くかとー君が快適な幕営地をこしらえてくれる。
僕はといえば、ビールを煽り、スモークタンをつまみ、いい気持ちになったところでお昼寝。なんて幸せなんだ。
起きたらちえ蔵さんが豚キムチ丼をこしらえてくれていた。
酒が足らなかったが、ゆっくり休めた夜だった。
働き者

豚キムチ


夜はみぞれ混じりの雨が降っていたが、朝には止んでいた。
時折、深くハマりながらもなだらかな稜線をゆく。
駒石の水平クラックに登攀意欲を掻き立てられながら、駒峰ヒュッテを通り過ぎ、穏やかな空木のピークに立った。


中央アルプス

最後の登り

千畳敷のホテルで朝からイチャついているカップルに悪態をつく(想像の話です)


 かとー君は、この山行で人生の目標を決めた。
群馬でピザ屋を開くそうだ。この夏、ナポリに飛び、1年半のピザ職人修行を積み、日本に戻ってオーガニックな食材を使った素朴でウッディーな店構えのピザ屋を作るらしい。
そう語る背中は、トルシエの通訳だったなんとかってやつに似ていた。
オレ、人生変えるっす
中央アルプス、南アルプスの雄大な景色は、時に人を大きくさせる。

・・・という下らない妄想話に花咲かせながら、穏やかな雲上の山頂で至福のひとときを過ごした。
そろそろこの人は空を飛べるようになる気がする


下山はひどくだるかった。時にひどく雪にハマる。
昨日は静かだったのに今日はやたら登山者がいた。この季節の池山尾根は日帰りでサクッと落とすのが普通なんだろう。
春の爽快な風と夏の生ぬるい風がせめぎ合っていた。


下山後は定番の明治屋のソースカツどんを喰らい、疲れたパーティーピーポーは特にこれといったイベントを起こすこともなく、無事に東京に帰ってきたのでした。

そろそろ雪のシーズンも終わりだ。今年は随分と短いシーズンとなってしまった。僕らの遊びは自然の気まぐれに翻弄される。
木々には新しい芽が芽吹き、こごみが暖かな日差しに誘われて丸い背を伸ばし始めていた。そろそろ山菜のシーズンになる。雪代に揉まれた渓魚たちは、もりもりと大きくなっていることだろう。
ああ今年も春が来て、そして夏が来る。
大自然こそ僕の拠りどころ。

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