Date : 2009/10/03-04(前夜発)
Member : のり
Timeline :
10/03 上高地バスターミナル(7:18) - 横尾(9:38) - 涸沢ヒュッテ(12:25) - 穂高岳山荘(15:19)
10/04 穂高岳山荘(6:38) - 奥穂高岳(7:14) - 紀美子平(8:48) - 岳沢ヒュッテ跡(10:42) - 上高地バスターミナル(12:22)
涸沢の紅葉が見頃とのことで、行ってきました。
1日目:10/03
夜行バスで行くつもりが予約取れず、幸いにもムーンライト信州号(山や&てっちゃんだらけ)の空きがあり予定より1時間遅く上高地バスターミナルへ到着。止み間もあったけれど予報通り雨が降っている。
横尾までのなだらかな道は8月末と比べて随分季節が進んでいて、きのこがたくさん生えていた。無断採取している人がいたので言いたかったが、黙って通り過ぎた。
見頃予報なので覚悟はしていたけれど、とにかくどこも混んでいる。本谷橋の河原は座る隙間がないほどだ。涸沢ヒュッテに向かいながら、思ったほどに紅葉はしていないのが気になる。ただ、雨もすっかり上がり青空とのコントラストは何度見ても美しい。
涸沢ヒュッテは、行楽地なんですね。
ちょうどいい時間なので、お昼にラーメンをいただく。天候と時間で上がるか考えていたけれど、穂高岳山荘を目指すことにした。
見頃はこちらから?ナナカマドの赤い葉と実がすばらしい。プロっぽいカメラマンもちらほら。
ザイデンクラート取り付きからも、三点支持さえ気をつければ特に危険な場所はない。ただ、一日の疲れが出てきて集中力が途切れそうになるのには、注意が必要かもしれない。
「オクホ小ヤ20分」からは、最後の登りがきつかった。山荘直下のケルンもよく目立つ。
疲れのためかとても寒くてシュラフにもぐり、着られるものを全部着て、ミルクティーを飲んだらようやく落ち着いた。さっきまであまりなかった風も徐々に強くなっている。食事の用意をしながら、夕焼けと中秋の名月を堪能。あまりの美しさに絶句しっぱなし。
気がついたら寝ていた。夜中に見た、月明かりの雲海は雲の白さが際立っていて、日中とも異なりこちらもとても美しい。
2日目:10/04
はっと気がついた時、テントの中が明るかった。ということは・・・。
ちょうど日の出の時間だった。
冷え込み厳しいだろうから日の出前の奥穂はちょっと危険かもと、昨日小屋で言われていたし、空きなく帰りのバスの予約が14:00なのでコースタイムぎりぎりだから前穂高はどうかな~?と思っていたけれど、あえなく諦めることになる。
猛ダッシュで食事と撤収。強風で撤収しながらテントが飛ぶかと思ったけど、唐松でMさんに教えてもらった通りやってみたら無事に完了。日の出の時間で外気マイナス2度。コッフェルの水滴は凍っていた。
奥穂への道も山頂も渋滞。でも、吊尾根より先は空いていた。稜線上はとにかく息もしづらいほどに風が強い。早く樹林帯に逃げたい。時々何のことはないところで足が滑る。そろそろ靴の替え時なのかもしれない。
紀美子平で前穂に行きたい気持ちを抑えつつ降りた重太郎新道は、あ~りさんが教えてくれたように手強かった。鎖や残置ロープは頼りたくないのだけれど、崩れかかっている道では結構頼ってしまった。
岳沢ヒュッテ跡手前(奥穂寄り)にテン場あり。改装中(?)のため、ここを使用する模様。
ヒュッテ跡で小休憩しながら、居合わせた人と涸沢よりここから見る奥穂の紅葉の方がきれいだねって意見が一致。上高地へ向かう中、何度となく振り返る。本当にきれいだ。登ってくる人はこの絶景を眺めながらならば、きっと疲れも飛んでいるはず(?!)
前穂を諦めた甲斐あり、予定より早く上高地へ戻れた。その時間で温泉でゆっくりして、高速バス(恒例の渋滞付き)に乗り新宿へ。
久しぶりのソロテントは充実感たっぷり。でも、日頃、一緒に行く人に甘えていることを再認識。
涸沢は、私の山登りの原点。自分を振り返るために、今後は年に何度か涸沢拠点にソロ山行を計画することにした。
(のり)
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