Member : テトラオドン(記録)、まり
2泊3日、易老渡~光岳~茶臼岳~上河内岳~聖岳~易老渡までの縦走をしました。
梅雨明けの晴天、景色ヨシ、日差し強烈、ブンブン虫多い、な山行でした。
1日目:
東京を22:00に出発し、中央道を仮眠なしで、ひたすら易老渡を目指す。
4:00頃に易老渡に到着、この時点で駐車場は満車に近い感じでした。
1時間ほど仮眠、5:30頃、易老渡を出発。
遠山川にかかる橋を渡り、
易老渡の標高は、880m。
そこから、まずは、易老岳まで、1400mほどの標高差。
倒木があっても、整備はされているような登山道で、
山頂まで、何km とか、何合目とか、そういう道しるべはまったくなし。
山深い感じです。
3時間登り続けて、9:30 に平らな広場の倒木帯に到着。
標高は、1900m くらい。
大汗かきました。
ここで、日焼け対策。
しかし、この先は、また樹林帯。
馬ノ背で、さらに急登になり~
まだまだ、登りは続くだろうと思ってたら、あさっさり、10:40 易老岳に到着。
易老岳はピークな感じがなく、平な広場でした。
標高2354m。
達成感はあんまりないけれども、登りの満足感は確かなもの。
ここから、光岳まで、あとは、楽にいけるだろ~、
と思いきや、あれ、思ったよりも、ぐんぐん下る。
下りきったら、しばらく、ナダラカな道のり、視界も開けて光岳らしきピークも見えました。
茶臼岳方面から光岳を日帰りでピストンするという人もちらほら。
往復って、結構、距離がありますが、南アルプスを登る人はタフなのかな。
すれ違った人の情報では「易老渡からの登りよりも、こっちのほうがきついって人もいるくらい大変だよ。」
なんていう脅しもされましたが、
1時間ほど登り続けて、13:00 頃に静高平に到着。
静高平から30分ほど登ると、13:00 イザルヶ岳への分岐点に到着。
ここで、荷物をデポして、イザルヶ岳へ。
デポする人が多いようで、ちゃんと、高山植物を傷めないように荷物置き場が整備されてました。
イザルヶ岳の途中、洋服のような形をしたコケ群 があり。
イザルヶ岳山頂は、なだらかで広く登りやすい。
山頂のイザルの文字はボロボロでした。
展望は360度だけども、なだらかなので、丘の上に立っているような感じです。
昼下がりで雲がでてきて、聖岳方面の景色は見ることができず。
イザルヶ岳から下山すると、光岳小屋方面もキリにつつまれたり、晴れたり。
整備された木道を歩きながら、
14:00頃に光岳小屋に到着。
静岡県営の小屋はとてもきれいで(中も)、バイオトイレも整備されていました。
テント場の受付をして、テント設営。
テント場は、おひとり、400円になりまーす。
テント設営後、
少し、キリが晴れるのを待って、
15:30 くらいから光岳を目指しました。
なだらかな登りで、小屋から、10分ほどで、光岳へ到着。
山頂は展望なし。
墓石のような「光岳」、標高2591mです。
向かって、こっちは、南アルプスで良く見るデザイン。
山頂からすぐのところに、展望台があり、ここから静岡県側が一望できます。
手つかずの原生林が広がっていて、森がきれいでした。
ぼっこりと見える白い岩が光岳の由来になった光岩です。
山頂から、そこそこ下り、光岩に到着。
おもったよりも、大きくて立派。
まりさんは、見てもしょーがない感じの岩じゃないの?
と、思いつつも、ここまでやってきましたが、 来てよかったですね!
光岩のところだけ、水色の小さな花、ミヤマムラサキが、あちこちに咲いていてキレイでした。
17:00 には、テント場に戻り、夕飯。
まりさんが、ブタキムチを作ってくれました。
食後は、ちょー時間、ブロッケンがみれて、
小屋の人も混じって、ワイワイ、ガヤガヤ。
そのあと、晴れて、遠くに富士山も拝むことができましたー。
充実した1日。
前夜発の寝不足と、2日目の行程が長いので、夜空を楽しむ余裕もなく、就寝。
2日目:
そして、あっという間に朝。
3:30に起床して朝食は、雑炊を食べ、
4:00 に朝焼け、富士山をバックに、気持ちのいい朝を迎えたあと、出発。
朝焼けの反対側、光岳小屋は、まだ夜。
月も出ていて、そろそろ起きる人もいるような感じ。
イザルヶ岳分岐より、ちょっと進んだところで、中央アルプスから北アルプスまで眺めることができました。
槍ヶ岳も、しっかり見えました!
昨日と同じ道を引き返し、6:15くらいに易 老岳に到着。
約 2 時間、知っている道だったので、楽々でした。
あたりもかなり明るくなり、次なるポイント、仁田岳への分岐、希望峰を目指します。
易老岳からちょっと下り、やや途中平坦な道が続きます。
希望峰の登りにさしかかると、光岳方面が見えました。
なだらかな山容ですね~。
しばらく、急登が続きますがー、
7:50には、希望峰に到着。
希望峰は、ジミ。希望なし。
易老岳といい、光岳といいピークっぽくない感じで、そして、暑い。
まだ、朝は虫も少し少ないようで、昼ごろには、虫ピーク?
せっかく、ここまできたので、仁田岳へ行ってみるかー。
ということで、荷物をデポして、出発!
あまり歩かれていないハイマツの登山道をぐんぐん歩き、
山頂は広く、360度の展望!
イザルヶ岳よりも、展望がよく、聖岳~上河内岳~茶臼岳~光岳まで見渡せます。
希望峰から 20分くらいで来れるので、景色を見たい人は、立ち寄ってみても良いかも。
(茶臼岳からも展望はありますが、ここからの方が光岳が良く見えます。)
仁田岳から希望峰 へ戻る途中、
ライチョウ親子を見ることができました。
聖岳をバックに子供を探す親鳥。
いいところに立ってくれたー!
軽快なフットワークで、岩をどんどん移動します。
ライチョウのヒナたち。
小さくてかわいい。
警戒されたけども、近くで写真がとれてよかった。
30分くらい、ここで、のんびりしちゃいました。
希望峰から茶臼岳への縦走路はひらけていて、とても気持ちがいい。
まだ、シャクナゲが咲いているところもありました。
9:40には、茶臼岳に到着し、
そこから、兎岳・聖岳・上河内岳の眺望を楽しみました。
茶臼岳を出発して、その先に見える上河内岳へ。
遠いけれど、景色を見ながら歩けるのは、キモチよく、楽しい~。
茶臼小屋分岐を通り過ぎると、平で開けた草原があり、そこから、上河内岳が、
どどーんと、見えます。
左側に、聖岳を眺めつつ、目の前には、上河内岳。
12:00に、上河内岳の肩に到着。
荷物をデポして、上河内岳へ登頂。
上河内岳の標高は、2803m。
光岳よりも高く、展望も 360度。
気持ちのよい山頂です。
真南に、明日、登る聖岳が、目の前に見えます。
昼食は行動食を、サクッと食べて、南岳を目指します。
南岳の南斜面にほんの少しだけ残雪がありました。聖岳が、さらに近くで見えてきて、
赤い屋根の聖平小屋も小さく見えてきます。
聖平小屋までの道のりは、体感的に長い。
南岳からガレ場が続き、そのあとは、樹林帯をひたすら歩きます。
特に、樹林帯が長く感じますよ。
14:20に聖平小屋に到着。
クッキー1個と、暖かいお茶がセルフサービル。
イタダキます。
テント場は、おひとり様500円なり。
整地された広いテント場で、テント張ってる人も結構いました。
夕飯は、まりさんがアルファ米でチャーハン。
卵スープの素を使って作ってくれました。
とても、おいしいチャーハンでした。
夕日を見ようと思ったけれど、雲がかかってしまい何も見えず。
でも、朝早く行動すれば、曇らないうちに聖岳を登頂できるだろー。
ということで、
この日も、早めに就寝。
3日目:
3:00起床。
雲がどんより空を覆ってる。
山小屋もまだ、静かで、テント場も寝てる人がほとんど。
朝焼けで、笠をかぶった富士山を拝みつつ、
薊畑で、荷物をデポ。
小聖岳を経由して、聖岳・奥聖岳をピストンします。
明るくなると、朝焼けの、すごーく怪しい雲。
デカイし、渦巻いてる。
これは台風じゃないけど、聖岳の山頂にきたら、大変だ~。
小聖岳につくと、聖岳は山頂だけ雲に覆われているけれど、
朝焼けで、きれいな絵に。
ここで、朝焼けを楽しんでいる間に、
5:00 になり、山頂の雲も晴れた。
これは、チャンス!
休みなく、1時間ほど、ガンガン登り、
6:00 に聖岳、登頂。
いやぁ~お疲れ様でした。
まりさんは、山頂で、「とっておきのゼリー」を食し、テトラオドンも一口いただきました!
山頂は少し風が強いけれど、赤石岳がよーく見えました。
山頂の広いヤマですね。
ここから、奥聖岳へピストン。
痩せ尾根を歩いて、
途中に、お花畑。
チングルマがたくさん咲いてます。
そして、奥聖岳に到着。
山頂はケルンと三角点があるのみで、奥聖岳の道標はありません。でも、景色は良いです。
聖岳より、東側の景色は、ここに来ないと見えません。
キリが晴れると、奥聖岳から東聖岳が見えました。
聖東尾根は、冬季ルートのようです。
なかなか、険しい登り。
雲が多いけれど、
富士山の方は、少し晴れてきたようで、きれいな景色でした。
7:15に、聖岳を下山開始。
登ってきた登山道がウネウネ、上からみると、達成感があります。
9:00 には、薊畑に到着。
1時間45分くらい歩きました。
あとは、聖光小屋(便ヶ島)まで、ひたすら下るのみ。
苔がきれいで、
倒木の多い樹林帯を、無風のなか、ひたすら下り続け、
12:30に、聖光小屋(便ヶ島)。
3時間半、長い下りでした。
易老渡から登るのがいいのか、便ヶ島から登るのがいいのか、
どっちも、きついの樹林帯の登りになりそうです。
聖光小屋(便ヶ島)から、易老渡までの林道は、
やさしいおじさんが車に乗せてくれて、歩かずに済みました。
帰りは温泉に入り、
中央道では、ちょっと、渋滞にはまり、それでも、思ったより早く東京までたどり着けました。
めでたし。