Member : 組長、まりりん、かよ
Timeline : 9日 青木鉱泉~ドンドコ沢~鳳凰小屋
10日 鳳凰小屋~地蔵岳~観音岳~薬師岳~中道~青木鉱泉
念願叶い、組長・まりりんの三人で鳳凰三山に行ってきました。
初めての縦走、ずっと行きたかった山ということで、
山行が決まった数週間前から、わくわく、どきどき。
時間を見つけては、ザックやシュラフを買いに走ったり、
体力をつけようと、早朝ランニングをしてみたり、
はては、仕事や飲み会をいれられないように、会社の人にアピールしたりと
準備に勤しんでいました。
ところが、いよいよ縦走の数日前になると、
「体力持つかな?」「事故に遭わないかな?」と
不安がもたげ始め、当日、荷物でパンパンになったザックを背負うと不安はピークに。。。
ちょっと歩くだけで、ぜいぜい、はあはあ。
足取りは重たく、寝不足で頭はぼんやりし、
早くも「リタイア」という言葉を心の中で反芻していると、
「もう少ししたら、からだも慣れてきますから、がんばりましょう」と組長。
足の置き場にもたもたしていると、「この木の窪みに足をかけるといいですよ。」とまりりん。
二人ともありがとうー。
この言葉に背中を押され、一歩一歩 歩みを進めていると
ざあざあと勢いよく流れる水の音が。
そう、今回のルートであるドンドコ沢登山道には、南精進滝、鳳凰の滝、五色の滝
と大きな滝がいくつもあるのです。
さすが、南アルプス天然水。巨大な岩の上から水の塊が噴き出して、真下の滝つぼに
落下して行く様は、圧巻です。疲れなんて吹き飛んでしまいます。
標準コースタイムよりも一時間ほど遅れて、ようやく鳳凰小屋に到着。
テントをすばやく組み立て、何はともあれ、乾杯♪ そして、待ちに待った晩ご飯。
今晩は、まりりんによるタコライス&ポトフです。
山でタコライスが、ポトフが食べれるなんて!!
周囲のおじ様たちからの羨望のまなざしを向けられながら、おいしくいただきました。
ごちそうさまです。
さて、翌朝は「山の最高の景色は、ご来光。」という組長の言葉により
地蔵岳で朝日を見るべく、3時に鳳凰小屋を後にしました。
オベリスク手前の砂丘で、ふと振り返ると、雲の海の中、富士山が静かに佇んでいます。
反対側の青白い雲からは、少しずつオレンジ色の光が漏れ出してきます。
日の出間近と歩みを速め、山頂に着くや、組長とまりりんは
オベリスクをするすると登り始めました。
岩登りに自信のないわたしは、二人についていくのは諦め、見晴らしのいい広場で
日の出を待つことにしました。
ひょこっと顔を出した朝日は、周囲を黄金色に染めながら、ずずずと位置をを上げていき、
朝日を浴びて、それまで姿を潜めていた山々が雄雄しく、存在を放ち始めました。
甲斐駒が目の前に立ちふさがっています。かっこいい。
オベリスクのてっぺんからは、八ヶ岳、北アルプスの山々がきれいに見えたそうですよ。
日の出を楽しんだ後は、北岳~間ノ岳~農鳥岳と白峰三山を横に見ながら、
観音岳、薬師岳へと稜線上を伝って行きます。
周囲には視界を遮るものなし。あるのは、真っ青な青空と雲に浮かぶ山だけ。
なんて気持ちいい。これこそ、ずっと思い描いてきた縦走です。
そして、薬師岳で最後の記念撮影を終えると、青木鉱泉を目指し、
長い長い下山へと向かいました。
一週間経った今も、まだ余韻に浸っています。
山っていいですね。
そして、リーダを務めてくれた組長、おいしい料理を振舞ってくれたまりりん
ありがとう。
本当に楽しい週末でした。