鹿島槍ヶ岳~爺ヶ岳

2015-04-27

02_残雪期 l_北アルプス

Date : 2015/04/27-29
Member : フジ、ちえ蔵
Timeline :
4/27 大谷原(5:20)~西俣出合・赤岩尾根取付き(6:35)~高千穂平~冷乗越(13:10)~冷池山荘(幕営)
4/28 テン場(5:20)~布引山~鹿島槍ヶ岳南峰(7:10)~北峰ピストン~テン場
4/29 テン場(4:00)~爺ヶ岳中峰(5:40)~爺ヶ岳南峰(6:20)~爺ヶ岳南尾根下降~柏原新道合流点(9:15)~爺ヶ岳登山口(9:45)


 残雪の北アルプス、快晴の後立山、鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳を歩いて来ました。

  GW前の平日連休を利用して、残雪の鹿島槍へ。前夜東京を出発し、赤岩尾根の入口となる大谷原へ。快適フジイトレイルのフラットな後部座席で仮眠をとり、翌朝、赤岩尾根の取り付きとなる西俣出合と目指します。

 西俣出合には大きなデブリがあり、こんなのに巻き込まれたら、イチコロだねー、怖いねーと言いながら、デブリを越えて尾根に上がりました。
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西俣出合のデブリ、向かって右が赤岩尾根
 赤岩尾根は、鹿島槍に向かう一番近道ながら、急登な尾根。体力不足なちえ蔵はバテバテです。さすが、体力勝負のフジ兄は、大汗をかきながらも、力強い歩み。尾根は樹林帯で、雪が中途半端にのっています。東向きで日当たり良好、午前8時でも気温は高く、雪はぐずぐずで歩きにくいです。

 それでも標高が上がってくると、鹿島槍の美しい双二峰が見え、背後には戸隠連山の峰々も見えます。
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尾根上は木登りがあったり
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鹿島槍を見ながらひと休憩したり
 途中、爺ヶ岳東尾根から爺ヶ岳を登ってきたというパーティさんとすれ違い。爺ヶ岳東尾根を下山ルートに考えていたので、状況を伺ったところ、「今年は雪が少なく、あそこは歩くとこじゃないね。藪好きなら、お薦めしますよ!」とのこと。藪好きではないので、遠慮することにします。

 赤岩尾根上は危険箇所もなく、赤岩ノ頭直下の夏道トラバース前に到着しました。降雪直後などは、トラバースではなく直登すべきルートです。気温の上昇で雪はぐずぐず。トラバースルートの直上には、大きな雪の切れ目も出来ていて、直登するか迷いましたが、直登しても雪は不安定なので、時間がかかる直登よりも、ダッシュでトラバースすることを判断。フジ兄と適度に間隔を開け、無事トラバース。貸切状態の冷池山荘に到着しました。

 山荘はGWの29日からの営業と聞いていましたが、トイレ利用もオーケー、売店も営業中。安心してビールが飲めるってもんです。

 翌28日鹿島槍~爺ヶ岳の稜線上は雪もほとんどなく、夏道。コースタイムも短いため、鹿島槍ピストン後、下山してしまおうか、と話しながら出発。
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鹿島槍、夏道出てます
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布引岳からは劔が絶景
 残雪期とはいえ、北アルプス鹿島槍ということで緊張しておりましたが、天気は快晴、風もなく日差しも穏やか、のんびりハイキングとなってしまいました。鹿島槍の山頂では、冷池山荘の小屋番さんが、珈琲を入れて朝食&お昼寝タイム。
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山頂で和む小屋番さん 

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鹿島槍北峰と五竜岳
 我らも北峰に足をのばし、あまりの穏やかさに、本日の下山は取りやめ、寝そべりタイム。明日も仕事休みだし、そんなに急いで現実に帰る必要ないよねーと。

 そんなのんびり残雪期、テントに戻って雪の上に銀マットひいてお茶して、さらにやることないから、昼寝したり木登りしたり、札幌雪祭りばりに雪の造形を楽しんだり。。。
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幹の間がちょうどいい
 最終日29日。本日も快晴。2日間お世話になった冷池山荘のテン場と小屋番さんに頭を下げて、下山開始。爺ヶ岳への稜線も、北側の数か所を除いて夏道出てます。アイゼンいらずで、朝の澄んだ空気の中を歩きます。劔、鹿島槍、遠く妙高や戸隠の山々。贅沢な稜線です。
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雲海と妙高、戸隠
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爺ヶ岳中峰からは槍、穂高!
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かわいい種池山荘と劔
 最高の景色を堪能した後は、爺ヶ岳南尾根から下山します。ジャンクションピークまではノーアイゼン。GW初日ということで、入山する方々とすれ違いながら、温泉を目指して下山。南尾根は残雪期のルート。雪を繋ぎながら標高を下げます。
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南尾根を下る
 最後はバスの時間に間に合わせるためにダッシュ。爺ヶ岳登山口から扇沢までのコンクリート道が一番疲れました。
 
 残雪の鹿島槍~爺ヶ岳。今季の雪山納めと気合を入れておりましたが、今回は雪も少なく天候にも恵まれ、思わぬ和やかな雪山ハイクでした。
(ちえ蔵)
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