Member : ちえ蔵、フジ、akko、組長
Timeline :23日 三条新橋P0908~0931小室向~入渓1010~1156S字峡~1405石門~1427小室の淵~1501幕営地(1110m)
24日 幕営地0700~0747雨乞滝~1122稜線~1231大菩薩嶺~1317丸川峠~1550三条新橋P
やっぱり沢は泊まりです!!
源流釣りの雑誌を車中で読んでしっかりイメトレ。
ここぞというところに流れる毛鉤。水面を割るイワナ。まるで黒部の山賊のように早合わせで尺イワナを釣り上げる・・・ぼく。
イメージはバッチリでした。イメージだけは・・・。
最初の2段7mは残置Fixがあるが、使わなくても登れる。 |
大自然 |
そうこうしているうちに、S字峡と言われるゴルジュ帯に突入。
最初の6mは右岸の岩場に乗り上げてから、4mくらいの懸垂下降で沢床復帰。
完全にゲリラ的なやつですね |
そして石門の滝へ。
残置が多く、滝のあらゆるラインにスリングやらピトンやらが見えます。滝手前の残置ロープがたれているところから登りました。
紐をつけて登り始めますが、なかなか悪いです。目の前のフィックスを掴めばさっさと登れそうですが、それではダメです。いやダメじゃありませんよ笑。
登山とは表現だとどこかのクライマーが言っていました。どこをどのように登るか。それはクライマーとして、どう自分を表現するかの問題だと。
・・・なって、カッコイイ話はイマイチしっくりきません。要するに自己満足の世界です。安易にフィックスを使えば、後悔し、フリーで登れば満足する。おつむの弱い僕にはそう単純な方がいい。
とにもかくにも、なかなか悪い岩を慎重に登り、皆さんをビレイします。
少し行くと石門。
石門 |
真夏じゃないので素直に巻きます。右岸を巻きますが簡単です。
小室の淵 |
この沢の岩は縞々の模様がついています。 |
タープをはり、竈を作り、最高の夜に向けての準備を整えます。
そしてここからが本日の核心です。ここからが本当の真剣勝負です。渓魚との駆け引きです。
ここまでの沢なんかもはやどうでもいいのです笑。
頭にねじり鉢巻をして源流師の正統派スタイルに身を包んだフジ兄が早速竿を垂らします。
餌釣りです。
僕は、黒部の山賊に憧れて、テンカラで攻めます。
渓魚はいました。しかし、うまいこと毛鉤を咥えてはくれませんでした。3、4回、水面を割って、ヤマメが毛鉤をくわえ込んだようにみえましたが、合わせが遅かったのか、そもそもかかってなかったのか、逃してしまいました。
結局、釣果ゼロ。フジ兄もゼロ。源流師への道のりは長い・・・。
そんなしょぼくれた気分も、焚き火にあたって、ビール飲んで、うまい飯が出てくれば、もうすっかり忘れてしまいます。
沢はやっぱ泊まりです。改めて実感しました。
サッポロさん、1枚1000円でどうですか。 |
ビーパルさん、1枚2000円でどうですか。 |
本日の遡行は、雨乞滝10m、4段40m滝と見どころ満載です。
雨乞滝 |
4段40mは3,4段目がなかなかいやらしい。3段目は自分は左から行きましたが、右から行ったちえ蔵さんは随分簡単そうに歩いてきました。ここは、右から行ったほうが良さそうです。akkoさんは左から行って、そのまま4段目まで左から越えていきました。結果的にはこれが一番正解だったようです。
4段目は右側にフィックスがあり、まあとりあえずそこまでいって右から越えますかと進みますが、岩がツルツルで滑りまくります。ようやくフィックスまでたどり着きますが、ふとした瞬間足が滑ってズルズルーっと・・・。既にセルフをとっていたので事なきを得ましたが、それを見たフジ兄は戦意喪失で右岸巻きに進路変更。
その後慎重に進みますが、やはり非常に滑りやすく、しかたなく、A0で。残念、無念。
4段40m |
その後も2段20メートルの滝など迫力のある滝場が続きます。
右から巻き気味に登ります。 |
苔むした多段の滝 |
左右には平和な登山道が続き、平和なハイカーがたくさん、楽しそうに歩いています。
ボクらを変人扱いでちらちら見ていますが、もうそういうのには慣れました笑。
空の向こうに・・・ |
富士山が。 |
しょぼくれた頂上で念願の肩組み写真を撮って、丸川峠方面に下山を開始します。当初は大黒茂沢下降の予定でしたが、気分的に笑にやめました。
丸川峠では、有名な豆から挽いたおいしいコーヒーをいただきます。小屋のオヤジは、いかにも山小屋のオヤジっぽくて、いい感じです。
美味しくいただきました。 |
無事に車までつきましたが、沢登りの際には何かとやらかすフジ兄のエクストレイルが、パンクしてました笑。
バイカーに道を譲りつつ、よくやく奥多摩の最後の一軒のスタンドへ。お客様は神様接客に慣れつつある都会で生きる人間にとっては、笑ってしまうほどのひどい接客態度の夫婦でしたが、最終的には、愛嬌というか素朴さが印象として残りました。
川越ナンバーダサいねー、そもそも埼玉ってのが全体的にダサいよねっていう、奥多摩のババアには笑ってしまいましたが、まあそのとおりかもしれません笑。
やっぱり沢は泊まりですね。
泊まり沢にこそ、沢の醍醐味の半分位??笑が詰まっている気がします。
魚もつれて山菜もあったらそりゃ最高だったでしょう。
でもまだまだシーズンはこれから。そう思うだけで、人生って素晴らしいと思えてしまうボク。複雑でストレスの多いことばかりだから、単純明快にワクワクすることも時には必要だと思います。
(組長)