登川米子沢

2015-08-04

06_沢登り d_上信越


Date : 2015/08/04
Member : フジ、ちえ蔵
Timeline :桜坂駐車場6:15~滑ノ沢出合7:20~大ナメ帯10:10~二俣11:35~巻機山山頂~下山~桜坂駐車場15:05

「沢登りを始めたら一度は行きたい美渓」と言われる、越後の名渓・米子沢へ行って来ました。翌日は組長さん合流で、大源太山の沢もお待ちかね、贅沢な上越の沢2本立ての沢旅です。

最近すっかり定番となってます、前夜の車内居酒屋。おつまみとビールを購入して、桜坂駐車場へ。「新潟限定ビイル 風味爽快ニシテ」美味しかったなぁ。
そんな心地よい気分も豪快に吹っ飛ばす、やぶ蚊たちとの就寝。耳もとで聞こえる、あの羽音・・・。全然寝付けずの車中泊でした。

翌朝、寝不足ですが、沢装備に着替え、出発。米子沢は入渓者の多さゆえ、事故も多いところだそうです。桜坂駐車場には、「米子沢遭難事故多発!沢登りしちゃダメです!!」という意味の看板が立っています。「はい、絶対事故なく、気を付けて行って来ます。」と言い訳をして、ちょっと緊張しながら入渓点に向かう道を歩いていると、「←こちらが米子沢です!」という丁寧な看板が。なんてツンデレな。
はっきり「米子沢 ←」
有名な堰堤のスリットをくぐり(というか、すり抜け?)いざ米子沢へ。最初はゴーロ歩きで、ゴロゴロずんずん行くと、しばらくして、豪雪に磨かれた大きな沢床が姿を現し始め、上越の沢の雰囲気に。
最初はこんな
次第に素敵な雰囲気
広い上越の沢
滑ノ沢出合を抜けると、最初の見どころ、10×15m滝と3段40m大滝。ここは、遡行図通り右岸の踏み跡を辿って高巻きました。さすが人気の沢、巻き道がはっきりしてます。40m大滝は巻き道の途中から遠目に見えるだけなので、ちょっと勿体ない気がします。実力のある方々はこの滝も登っています。
10×15m滝
巻きの途中から40m滝
その後は、スケールの大きな沢にとても快適な遡行。練習も兼ねて2箇所ほど、ロープを出しました。
右からロープだして
ここはバンド伝いに

昨年からデビューしたステルスソールの沢靴が、磨かれた、傾斜の緩やかなスラブにピタッとフィットします。しかし、水流脇のヌメヌメでは注意しないと足をすくわれることも。乾いたところ、水流の中のヌメリが剥がされたところを繋ぎながら、沢歩きを堪能します。
スラブを軽快に

左から流れ込む、綺麗な釜を持つ滝の前でひと遊び。フジ兄のお守り、ピンクのゴーグルが登場。呼吸を整え、いざ平泳ぎ、次は飛び込み。もう、やりたい放題です。
左から流れ込むキレイな滝
では・・・
行きまーす!
シンガポールのプールサイドか?!
そんな余興後、大きな雪渓が登場。高さは10m程でしょうか。大きなトンネルが口を開けていますが、もちろん横から通過。

雪渓通過
米子沢のゴルジュ地帯の入口となる滝は、右から取付き、上部をトラバース。
ゴルジュ内のへつりでは、「私を使って」と言わんばかりの、残置スリングがありますが、フジ兄はもちろんスリングに頼らず、へつり開始。しかしナメナメの壁にあっさり剥がされ、ドボン。再チャレンジでは、思わずスリングに手が。ちえ蔵はスリング代わりに、灌木の枝を使わせて頂きました。雪国の灌木は本当に頼りになります。
へつり開始
あ~・・・
あ~!!!
米子沢のゴルジュ帯は、短いものでしたが、威圧感もなく、明るい雰囲気。登れる滝を多くかけ、楽しく越えていけます。
ゴルジュの出口を抜ける滝の前で記念写真を撮り、待望の大ナメ帯に突入します。真っ青な空が広がり、白い飛沫をあげながら豊富な水を落とすナメは、本当に気分爽快ニシテ。
振り返れば山々が連なり、開放感たっぷりです。雄大にして美しい景色に、先を急ぐのも勿体ないので、寝転がったり、歌とか口ずさんでしまったり。

今日も青ヘル隊
広い空、壮大なナメ
何故か尾崎を歌ってるらしい
振り返れば山々の連なり
いい大人なので頭を冷やす?!
小滝もいいアクセント
左右の草原が優しく揺れ、傾斜も緩やかになった沢をヒタヒタ行くと、二俣に辿り着きます。右俣は入ってはいけませんとトラロープが張ってあります。「何故にそんなにダメなのかな、秘密基地の入り口でもあるのかな。」とかなんとか勝手な事を言っていましたが、植生保護だそうです。そう、地球に遊ばせて頂いてます。地球ありがとう。
二俣
左俣をちょっと行き、遡行終了
登山道にはハイカーさん
最後はハイカーさんが休憩する避難小屋の前に到着。沢装備を解き、100名山の巻機山へ山頂へ登り、無事の遡行に握手を交わします。
巻機の山頂からは、越後三山が見え、谷川方面には明日のターゲット、大源太山がとんがっています。その上空には、怪しい雲が広がり、雷鳴が轟いていました。
おおらかな巻機山
越後三山
谷川方面に大きな雲
巻機山からの下山は、樹林帯に入ると景色が変わらず、しかも一番暑い時間帯。こんな時こそ釜に飛び込み、滝に打たれたいと思いますが、時既に遅し。
さらば巻機山~
大汗をかきながら無事桜坂駐車場に下山し、ガリガリ君食べながら、岩の湯へ向かいました。

その後は越後湯沢の居酒屋で、越後のおつまみと共に乾杯。

いえす!乾杯
エクストレイルは代行さんに運転して頂き、組長さんと合流予定の公園で車中泊2日目。明日の沢も楽しみだなぁとフジ兄。
が、まさかの明け方にフジ兄の「熱でたかも・・・」あら~、お大事にして下さい。

そんな盛り沢山の米子沢、やはり「人生一度は、グラビアルートの美渓へ」ですね。一度と言わず、まだまだ憧れの沢がたくさんです。
(ちえ蔵)



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