Member :あーさ、ゼロ(L)
Timeline : 美濃戸山荘(5:23) - 赤岳鉱泉(6:39) - 赤岩の頭(7:49) - 硫黄岳(8:05) - 横岳(9:23) - 展望荘(10:14) - 赤岳(11:09) - 中岳(11:52) - 阿弥陀(12:30) - 行者小屋(13:55) - 美濃戸山荘(15:33)
冬の賑わい嘘の如し。
秋の計画に向けたトレーニングとして八ヶ岳を歩く。 美濃戸起点に硫黄、赤岳を経て阿弥陀に至る周回型縦走ルート。前夜に都内で合流し、 反対車線の渋滞を見ないように中央道を進む。
南八の稜線。お馴染の眺め |
本ルート、個人的にはその昔の積雪期に硫黄- 赤岳間を歩いたが、その際は稜線上の風が強烈で硫黄過ぎからペースダウン。 大難儀の末の展望荘到着という苦い思い出がある。 故に個人的には積雪期の時の現場検証は目的の一つ。
更に当面の目標としての阿弥陀の北・南稜や赤~権現のライン、 赤岳東斜面などルートも観察したい。また、 積雪期の天候に恵まれずすっかり八ヶ岳= 硫黄岳状態のあーさにとっては横・赤・阿弥陀のピークハントと、 新調した登山靴のならしも兼ねるトレーニングとは言え結構bus yな山行。
美濃戸を進むクワガタ氏。まりさんスミマセン |
夜の内に美濃戸口からの林道を車に揺られ、美濃戸で前泊。 朝起きると思いのほか冷え込むも、結構な快晴。 今回はトレーニングの為そこそこのペースでリズムを保って歩く。
鉱泉まではヒンヤリとした朝の樹林帯を気持ちよく快調に歩く。 気分のいい時間が続く。2~ 3組を追い越し静かな赤岳鉱泉に到着。冬の賑わい嘘の如し。
早朝の冷えた空気の中、森を歩む |
なんとも寂しい雰囲気 |
直ぐに赤岩の頭に到着。ここに来て多くの登山者を目にする。 コースタイムの5~6割のペースで歩き時間的に余裕が大きい。 各ポイントでは結構ブラブラする。火口や山荘の設備をマジマジと観察。尚横岳までは大そうな牧歌的眺め。 羊飼いも悪くないか。
love this cliff |
牧歌的な雰囲気を楽しむ |
横岳は岩場が連続するも、岩がしっかりしていて安心。 このところの穂高や鋸などの岩の状態が悪いところに比べ大変登り やすい。トレーニングということで、あまり鎖に頼らず先に進む。 ときにこのルート、歩きなれてない人も多く入山しており、 人によっては必至になって登り降りしていて危なっかしい印象。 ホラ貝は鳴らない。
横岳の稜線から下を眺める |
遠くに展望荘 |
地蔵の頭を超えて展望荘。 いいペースできており展望荘でも長めの休息。ここから、赤・中・ 阿弥陀と3つのピークを立て続けにこなす。 展望荘での休憩が長すぎたのか。 赤岳の登り始めは息切れが大きい。 ペースを戻して直ぐにピークに到着。
というか残念ながら、この辺りからガスが多い。眺めが悪い。 涼しい中歩けるのはありがたいが、視察ルートは良く見えない。
赤岳のピーク。なぜガスる。 |
赤岳のピークでは何も見えず、直ぐに下る。 天理教尾根も全く見えずじまい。
中岳と阿弥陀を望む |
中岳のコルにて豪快に昼寝中のおじさん。その横を阿弥陀に向かう。 この辺から北稜が良く見える。 ブログ等ではそれほどでもない旨の記述も多いが、 上部のピッチは結構な傾斜。権現側はそれなりに視界が利くが、 遠くはガスっていてやはりよく見えない。
阿弥陀。北稜を観察。 |
阿弥陀に到着 |
阿弥陀のピークからは南稜をみたかった。 ガスで最後のリッジしか見えない。ピークにソロクライマー。 やはり南稜をソロでやってきたとこのと。 ロープは出さなかったとのこと。 御小屋尾根を下っていく背中を眺める。 しばしピークでガスが晴れるのを待つ。 酷くなる一方なのであきらめて下山。
阿弥陀からの下山はガスの中。 たまに見える中岳沢の分岐を目標に慎重に下降。
※2月の遭難では途中から南稜側に降りている。 今回登りの際にすれ違った下降中の登山者も南稜側にルートを取ろ うとしていた。「そっちは無理だ」と修正。 状況によってはルートを外しやすいのかもしれない。
どこか寂しい行者小屋 |
中岳沢を行者に降りるが、 一直線に下る冬道とは違い頻繁に蛇行しながらの下降ルートをひた すらに歩く。冬のように短時間の下降とはいかない。 行者小屋では、そろって余り水を捨てる。
「 宵越しの水は担がないyo」。
「
荷も軽くなり足早に下山するはずも、夏の南沢は手強い。 当然雪道と比べてゴツゴツ感が際立ち足への負担が絶好調。 ここが一番ハードであった。 美濃戸から車に乗れるありがたさが心にしみる。これぞ文明か。
眩しい美濃戸山荘 |
冬と比べると随分寂しい八ヶ岳。 横岳以降は展望に恵まれなかったが、 それでもバラエティに富むそれなりの距離を良いペースで涼しくか つ気持ち良く歩くことができた。