白馬岳

2009-08-07

01_無雪期 l_北アルプス

Date : 2009/08/07-08(前夜泊)
Member :イチコ(CL)、のり
Timeline :
8/7 信濃大町 - 白馬 - 栂池高原 - 乗鞍岳 - 白馬大池 - 三国境 - 白馬岳 - 白馬山荘
8/8 白馬山荘 - 白馬岳 - 白馬大池 - 天狗の庭 - 蓮華温泉


1日目:8/7
前日あずさで松本経由の信濃大町入りし、ステーションホテルで少し休む。松本駅は構内でステビバできないようだが、周辺には魅力的な場所がいくつか。小雨が降る中、ホテルを出発。白馬方面、スキーゲレンデには何度も来ているが、雪がないと全く景色が違う。照明全開のクラブみたい。こんな天気でも平日でも、ゴンドラ乗り場につけば結構人がいるのには驚いた。ロープウェイにすし詰めされながら到着。雨がいつ降り出してもおかしくない中、登山口を出発。パラパラ、サッーと降られながらもレインウェアを着たまま登れば、汗をかく。小さな雪渓を通過したら、あっという間に白馬大池が見えた。小休憩後、両脇に咲き誇るチングルマのお花畑を抜けて白馬岳への登り。我慢しきれなくなったように降り出した雨がどんどん強くなってきた。小蓮華山の手前で稜線に出ると、想像を超えた暴風雨。足元ばかり見ていたら、流れる小川がカフェラテに見えてきた。



2組がビバークしている三国境で小休憩していたら、抜いた3人パーティが追いつき、「一人遅くてこの天候は危険なので、小屋まで行くなら一緒に行ってほしい」と頼まれる。旅は道連れとはこういうこと?容赦なく降り続ける雨を肌で感じ、自分が絞れるのではないかと思うのは、本当に久しぶり。何とか全員山頂にたどり着く。気を抜いてはならないが、後は下れば白馬山荘。後で聞けば、この時間帯は一番ひどかったそうだ。イチコと話し、この天候で白馬岳頂上宿舎でテント張るのは諦め、山荘泊まりとする。人で溢れ返る中、受付するが手がかじかんで、名前さえ上手く書けない。収容人数に合わない(大変失礼な言い方ですが)申し訳ない程度の乾燥室は、当たり前のように大混雑。干しようがないので、食事と睡眠時間以外は、談話しながらストーブの前で何とか濡れたものを乾かす。この時期は、5-6年ぐらい毎年好天に恵まれ、それを当て込んで計画してきた人、多数。私達は2時間足らずで音を上げそうになった暴風雨だけれど、自然と口々にみな、北海道での遭難事故について語っていた。亡くなった方のご冥福を祈るばかりである。

とてもきれいなレストランの下に自炊場があり、暖房は効いていない以外、大変快適な場所でした。テレビまで完備。富山市街でもあの暴風雨の時間帯は大雨だったと分かり、妙に納得してしまった。
さて、明日はどうするか。変わる気配を見せない天気と予報から、朝になっても変わらない天候なら、朝日岳を諦め蓮華温泉に下山することにして就寝。

2日目:8/8
残念ですが、天気は変わりませんでした。昨日ほどではないものの、ガスで真っ白。諦めて下山。三国境からも行く予定の雪倉岳はまるで見えない。が、なぜか下ると天気が回復しているように(ひいき目に見ても)思える。小蓮華山辺りでは稜線まで見え、行けたかな?下ったから天気が回復しているだけ?と心が揺れる。暑くなってレインウェアは着ていられなくなった。昨日は見る余裕がなかったお花畑もゆっくり見ることができて、旬は過ぎちゃっていたけれどウルップソウも見ることができた。


白馬大池から蓮華温泉まで、ほぼノンストップで下る。植生変わって高山植物は天狗ノ庭周辺以外では見られなかった。途中、同じ部屋だったパーティともすれ違うが、登ってくる人は意外と少ない。定番は栂池高原からか、大雪渓なのでしょうね。膝痛いし後どれぐらいかしら?と思っていたら、もう少しで下山口だと登ってきた人が教えてくれた。蓮華温泉は硫黄臭のしない温泉のようで、どれぐらい近づいているのか分からなかったが、岩の色が変わるということは湧き水ではなく温泉?と期待していたら、到着!


蓮華温泉ロッジはかなり立派。集団を追い越したこともあり、さっさと温泉に入り汗を流す。熱い温泉で下山後にしては刺激的。バス停には観光バスが2台、発車時には補助席まで使うほどの混雑ぶりで、糸魚川駅まで。ほくたか号に乗る前、水平線が見たくて展望台まで待ち時間に行ってみたが、しばらく線路は海岸線と平行だった。歩かせてしまってごめんね、イチコ。

3000m近くの稜線での暴風雨。即席パーティでの同行リスク。悪天候で計画を変更すること。予定外はそれこそ、何が起きるか分からない。考えたって分からないのかもしれないが、考えないわけにはいかないことなのだと思う。

(のり)

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