八幡平、大深山、秋田駒ケ岳

2009-08-03

01_無雪期 b_東北

Date : 2009/08/03 - 2009/08/06
Member : たなか(記録)
Timeline:
1日目 8/3 茶臼口(11:35) ~ 稜雲荘(14:17) ~ 八幡平(14:27) ~ 稜雲荘
2日目 8/4 稜雲荘(04:51) ~ 大深岳(10:02) ~ 八瀬森山荘(14:03)
3日目 8/5 八瀬森山荘(04:54) ~ 曲崎山(06:36) ~ 蟹場 ~ 笹森山(14:28) ~ 秋田駒ケ岳八合目(15:06)
4日目 8/6 秋田駒ケ岳八合目(05:11) ~ 焼森(05:55) ~ 男岳(06:52) ~ 男女岳(07:17) ~秋田駒ケ岳八合目(08:49)

八幡平から秋田駒ケ岳へ縦走しました。

本山行の目的は大深沢、葛根田川の下見です。秋田、岩手の山に入ったことがないため、沢に入る前に一度、歩きたいと考えていました。

ちなみに、大深沢、葛根田川は水と渓相の美しい沢で、どちらも、日本百名谷の沢です。高度な登攀能力は必要なく、渡渉、へつり、ルートファインディング能力が求められる沢です。

・1日目 雨のち晴
盛岡駅9時47分発のバスに乗り、茶臼口で下車。茶臼口バス停から1分ほどの所から登山道へ入る。湿度が高いせいだろう、等高線の間隔は広いが、傾斜はきつく感じる。

1時間ほどで、黒谷地湿原につく。高山植物が広がっており、癒される。八幡沼周辺もお花畑が広がる。

稜雲荘で宿泊。稜雲荘はきれいな非難小屋だ。私の他は大学生のパーティー1組が宿泊。



・2日目 晴
2日目は、大深沢・関東沢、葛根田沢・北ノ又沢左俣のツメにある八瀬森山荘を目指す。

畚岳、諸桧岳、前諸桧岳、嶮岨森と次々と頂を踏む。畚岳山頂は見晴らしが良く、岩手山の眺めが良い。
大深岳山荘付近の水場で休憩。水量は豊富、味は美味しい。

大深岳を経由し、1384m付近へ。ここは、大深沢・東ノ俣沢のツメの場所。湿原になっており、お花畑が広がる。このお花畑は美しい。本山行で、最も気に入った場所だ。


地形図を見ると湿原からヤブコギなく沢に下りられそうだが、歩き周った限り、沢に下りる道は見つからない。多少、笹薮のヤブコギが必要になるようだ。

沢を遡行し、ツメると、このお花畑に出ることを想像する。
しかし、ルートを誤りヤブにはまると、深雪を耐えて強くなったのだろう、堅い、堅い、堅い、そして密集度合の濃い笹薮のヤブコギを強いられる。元来、私は、ヤブコギは嫌いではないが、この笹薮は相当きついと思う。

1384mから八瀬森山荘までは、登山道が整備されておらず、とても実線ルートとは思えない。ヤブコギと倒木の乗り越えに苦労する。登山道は尾根上についているが、視界が悪く、どこを歩いているのか、よくわからない。

ヤブコギを続けると、突然、湿原とお花畑が現われる。八瀬森山荘は湿原から1分の場所にあった。
八瀬森山荘に荷物を置き、湿原から、大深沢・関東沢、そして、葛根田沢・北ノ又沢左俣へ下りる道をそれぞれ探して歩き周る。歩いているうちに、どこにいるのか、わからなくなり登山道を見失った。登山道は湿原の中を通っているが、道がはっきりしないため、何度も登山道を横切っていたようだ。

八瀬森山荘には、私の他、葛根田沢・北ノ又沢左俣を遡行してきた3人パーティーが宿泊。そのパーティーからウィスキーと、葛根田川産のイワナをご馳走になった。

・3日目 曇
3日目は、曲崎山を経由し、乳頭山近くにある田代平山荘を目指す計画だったが、入頭山を越え、駒ケ岳八合目まで、コースタイム12時間を歩く予定に変更する。

八瀬森山荘から曲崎山までは相変わらずヤブコギ。曲崎山から大沢分岐までの道は、比較的、整備されているが、大沢分岐から大白森までは再度ヤブコギ。大白森は巨大な湿原だ。大白森から先の道でハイカーとすれ違う。2日目と、3日目の大白森までの道程では、誰にも会わなかった。ハイカーがいるということは、この先の道は整備されていると思い安心する。

ヤブコギが必要な道ではあまりスピードが上がらない。整備された道になり、できるだけスピードを上げる。歩くことに集中していたためだと思う、乳頭山へ向かう分岐を見落とした。分岐に道標もなかったと思う。下り過ぎているなと思い時計を見ると、いつのまにか、相当時間が経過している。乳頭山への分岐まで登り返すには、1時間程度かかりそうなので、乳頭山は諦め、そのまま一旦、蟹場に下山、再度、登山口から、笹森山を経由して駒ケ岳八合目の非難小屋を目指すことにする。

駒ケ岳八合目の非難小屋は、バス停のすぐ横にある。ホテルか営業小屋か間違えるほどりっぱな小屋だ。混雑を心配したが、宿泊者は私と3人パーティー1組のみ。2日目に続いて、3人パーティーから、ビール、ラーメン、キュウリをご馳走になった。

4日目 晴
秋田駒ケ岳は高山植物が有名だが、お花畑だけではなく、広がる雲海の美しさに感動。
焼森、横岳、秋田駒ケ岳(男岳、男女岳)の頂上を踏み、下山。


本山行で、岩手、秋田の山の特徴を多少、肌で感じることができた。実線の登山道でも整備されていない箇所があり、ヤブと湿原が繰り返す。お花畑は美しいが、草木の密度は濃く、笹は堅い。ヤブコギのデシマルグレードはⅥ~Ⅶ級か!

沢のツメはヤブコギなく湿原に出るルートを選択したい。
8月上旬の花は綺麗だったが、7月に咲く花も見てみたい。

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